臨機応変な対応のやり方

アスペルガーを持つ人は、臨機応変な対応が苦手だと言われる。

筆者が知っている範囲内で、臨機応変な対応を判断するための基準をまとめてみた。

ルールの仕組み

ルールは以下の三要素で構成される。

  • 前提条件
  • ルール
  • 例外

上記の三要素は、入れ子構造になっている。

例えば、「他人に暴力を振るってはいけない」というルールは、例外として、「正当防衛の時は暴力を振るっても良い」と設定されている。

そして、正当防衛の時に暴力を使っても良くても、前提条件として「振るう暴力は自衛に必要な分だけ」とされている。

ルールの重要度

組織の罪としてあげられているものは大変重要で、それに違反すると、特権を取り上げられたり放校されたりした。

タバコを吸ったり、セックスをしたりするような、深刻な問題を起こす生徒たちがいたが、こうした二つの行動を起こさないと完全に信頼されている生徒は、ほかのマイナーな規則に違反することがあっても多目に見てもらえた。

「自閉症の才能開発」テンプル・グランディン著、p134

上記の引用部分を要約すると、

「重大なルール違反を犯さない者は、些細なルール違反は多目に見られる」

という事だと思う。

アスペルガーを持つ人は融通が効かないと言われる事があるが、

「重大なルール違反は厳しく咎め、些細なルール違反は見逃すようにする」

と対応すると良いと思う。

QCDのトレードオフ

情報処理技術者の一つであるプロジェクトマネジメントの教材では、計画には

  • コスト
  • 時間

の三つの要素があるとし、それらは互いにトレードオフだとしている。

例えば、美味しい料理を食べたかったら、高給な飲食店に行く必要があり、質を上げるために、コスト負担が重くなるというトレードオフになっている。

又は、自炊で、美味しい料理を食べたかったら、調理時間の短いインスタント食品ではなく、自分で時間をかけて料理する必要がある。

自炊では、質を高めるために時間がかかるというトレードオフになっている。

また、前述の三つに「範囲」を加えて、

  • コスト
  • 時間
  • 範囲

の四要素だとする場合もある。

短期間で全ての教科の成績を大きく上げるのが無理でも、一つの科目に絞れば成績を大きく上げる事は可能であり、質を上げるために範囲を狭めるというトレードオフになっている。

リスク対策

プロジェクトマネジメントでは、リスクを以下の二つの軸でマトリクスにして分類する。

  • 発生確率
  • ダメージ量

具体的には、リスクは、

  1. 確率大・ダメージ大
  2. 確率小・ダメージ大
  3. 確率大・ダメージ小
  4. 確率小・ダメージ小

の四つに分けられる。

対策方法は、以下のようになる。

  1. 確率大・ダメージ大:コストをかけて念入りに対策
  2. 確率小・ダメージ大:普通の対策
  3. 確率大・ダメージ小:普通の対策
  4. 確率小・ダメージ小:無視

正式には、リスク対策にはもっと細かいノウハウがあるのだが、長くなるため、上記では簡略化して示した。

また、リスク対策は、

  • 予防対策
  • 発生後対策

の二つに分けられる。

日本の新幹線は事故率が低いそうだが、そういった高性能な電車を作る事で事故対策をするのは予防対策に当たる。

逆に、外国の電車には、車内に非常時脱出用のハンマーが備え付けられている事があるそうだが、それは、発生後対策に当たる。

どちらを使うかはリスクによる。

地震など予防のしようがない物は、防災袋を用意するなど発生後対策になる。

病気や怪我のリスクは、病気になった後に病院にかかるといった発生後対策よりも、日頃から健康に過ごすなど予防対策が望ましい。

アスペルガーを持つ人は不安が強い特性があり、費用対効果の悪いリスク対策をする事が多い。

上記のフレームワーク(考え方)に従い、費用対効果の良いリスク対策をすると良いと思う。

慎重か大胆か

慎重にやった方が良いか、大胆にやった方が良いかは、失敗時のダメージ量で決まる。

  • 失敗時のダメージ量が大きい:慎重に
  • 失敗時のダメージ量が小さい:大胆に

例えば、IT業界では、以下のような傾向がある。

  • ソフトウェア開発では、失敗しても簡単にアップデートできるため、大胆に
  • ハードウェア開発では、失敗すると製品の回収に多額のコストがかかるため、慎重に

結果重視か人間関係重視か

  • 短期的関係:結果重視
  • 長期的関係:人間関係重視

お祭りの屋台は、短期的関係のため、高めな値段設定をしており、結果重視だと言える。

固定店舗を構えるお店では、何度も利用するとポイント制度などで値引きをするなどしており、関係重視だと言える。

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