権限とマネジメント

権限の種類

確か、「組織サバイバルの教科書 韓非子」では、権力の源泉として、以下の権限を挙げていたと思う。

  • 人事権
  • 財務権
  • 情報権
  • 軍事・裁判権
  • 専門性による依存関係

この6つの内、アスペルガーを持つ人が職場でマネジメントをする時に使うと良い権限は、

  • 人事権
  • 専門性による依存関係

の二つだと思う。

人事権とマネジメント

人事権は、法律的な言い方をするなら、「就業規則の懲戒規定に基づく懲戒権」の事。

簡単に言うなら、部下をクビにできる権限の事。

外資系などの場合、直属の上司に人事権が与えられていため、アスペルガーを持つ人は、管理職になったステップでつまづく事は少ないと思う。

人事権とマネジメントについては、別記事「人事制度とアスペルガー」で詳しく解説してある。

専門性による依存関係

専門性による依存関係は、医師や弁護士をイメージすると分かりやすい。

医師や弁護士は、専門性の高さから、クライアントに対して立場が強い。

もっと身近な例で言うと、家庭で料理を作る母親は、家庭の胃袋を握っているため、専門性による依存関係が家族に対してあると言える。

人事権が直属の上司に与えられない職場の場合、アスペルガーを持つ人は、「専門性による依存関係」で部下をコントロールする方法が向くと自分は思う。

専門性による依存関係とは、例えば、

  • 重要な仕事を囲い込み
  • 最新のソフトウェアの使い方を先んじて覚える
  • 独占業務付きの国家資格

などだ。

アスペルガーを持つ人は、繰り返しの特性や興味範囲の限定性、言語性IQの高さなどから、技術者に適性があると言われるため、「専門性による依存関係」を作るのには向いていると思う。

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ASD向けのリーダーシップ理論の解説

PM理論

PM理論では、リーダーの役割は以下の二つとされる。

  • 目標達成
  • 集団維持

PM理論は、目標達成=Performance、集団維持=Maintanance、の二つの頭文字を取って名付けられている。

目標達成を優先すると、集団内の競争が激しくなり、集団内の仲が悪くなる。

集団維持を優先すると、競争が緩くなり、上げられる成果が低くなる。

集団維持と目標達成は、トレードオフなのだ。

外資系や実力主義のベンチャーなど、競争が激しい職場は、目標達成優先型のリーダーシップが必要とされる。

公務員や日本の大企業など、競争が激しくない職場は、集団維持優先型のリーダーシップが必要とされる。

アスペルガーは、人付き合いの苦手から集団維持には向かないが、興味範囲の限定性や常同性から目標達成には向く。

そのため、アスペルガーに向くのは、目標達成優先型のリーダーシップだ。

目標達成優先型のリーダーシップの場合、目標達成のために、集団維持を犠牲にしても良いからだ。

安定した仕事はASDには向かない

ASDを持つ人は、不安が強い特性から、安定した仕事に就きたがる傾向がある。

だが、安定した仕事は集団維持優先型のリーダーシップになるため、あまり向かないと自分は思う。

逆に、ベンチャー企業のような不安定な新興企業は、成果を出さないと会社がつぶれるため、集団維持より目標達成を優先する傾向があり、実力主義になる事が多い。

そのため、ASDは安定した仕事より、不安定な実力主義の仕事の方が向くと自分は思う。

一応、補足で書いておくと、人間の能力は、加齢による衰えと経験による上達が釣り合い、ピークになるのが30歳頃。

そのため、35歳以降の発達障害者は、加齢による衰えで、実力が下がっていくため、実力主義では、発達障害以外の加齢という要素で不利になると自分は思う。

そのため、より正確には、20~35歳のASDは、安定した仕事より、不安定な実力主義の仕事の方が向くと自分は思う。

あと、リーダーシップ理論で役に立ちそうな物には、パスゴール理論やSL理論などがある。

パスゴール理論

リーダーシップの取り方は、以下の二つを示す事だとする考え方。

  • 目標
  • 段取り

SL理論

  1. 教示的リーダーシップ
  2. 説得型リーダーシップ
  3. 参加型リーダーシップ
  4. 委任型リーダーシップ

SL理論は、部下の成熟度によって干渉度を変えると良い、というリーダーシップ理論。

大まかに言うと、未熟な相手には細かく指示を与え、ベテランの相手には大まかな指示を与える、といった考え方だ。

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アスペルガーを持つ人が人付き合いを独学するのに役立つ本のまとめ

発達障害の入門的知識

  • 「自閉症スペクトラム」本田秀夫(精神科医)
  • 「大人の発達障害」林寧哲(精神科医)
  • 「発達障害」岩波明(精神科医)

本田秀夫医師の「自閉症スペクトラム」は、細かいノウハウではなく、基本的な考え方を中心に述べた本。

「苦手の克服より得意を伸ばす」などの考え方が述べられている。

そして、2019/9/16現在は、子供の発達障害の医師や本は割と多いが、大人の発達障害を対象にした本や医師は少なめ。

林寧哲医師の「大人の発達障害」は、そういった少数派の大人の発達障害を対象にしている本で、分かりやすい入門書だ。

岩波明医師の「発達障害」は、当事者や家族向けの本ではなく、学術的な研究といったコンセプトの本。

前述の二冊を読んだ後、更に詳しく知りたい場合に読むと良いと思う。

いじめ対策

  • 「ヒトはいじめをやめられない」中野信子(東大卒脳科学者)
  • 「上司のいじりが許せない」中野円佳(東大卒ジャーナリスト)
  • 「モラルハラスメント」マリーフランスイルゴエンヌ(フランスの精神科医)
  • 「カウンセラーが語るモラルハラスメント」谷本恵美(心理カウンセラー)
  • 「マインドコントロール」岡田尊司(精神科医)
  • 「依存性パーソナリティ障害入門」矢幡洋(臨床心理士)
  • 「Cocora 自閉症を生きた少女」小学校編・思春期編 天咲心良(ASDの女性)
  • 「サイコパス」中野信子
  • 「スクールカーストの正体」堀裕嗣(元中学教諭)

中野信子教授の「ヒトはいじめをやめられない」には、脳科学的に見ると、いじめは、人間の脳に備わった「集団の裏切り者制裁機能」の暴走である、という説明がされている。

発達障害を持つ人はいじめ被害率が高い。

「ヒトはいじめをやめられない」の知識は、発達障害を持つ人のいじめからの自衛に役立つと自分は思う。

アスペルガーを持つ人へのいじめには、「いじり」や「モラルハラスメント」などの心理的虐待が多い。

アスペルガーを持つ人はコミュニケーションの障害を抱えているため、心理的虐待をされても上手く抗議できず、他人に説明して助けを求める事も難しいからだ。

「上司のいじりが許せない」「モラルハラスメント」「カウンセラーが語るモラルハラスメント」からは、そういった心理的虐待から自己防衛するためのノウハウを学べると自分は思う。

あと、ハラスメントには、「理不尽な事をする前に、精神的に支配して抵抗できなくする」といった手口が多い。

例えば、セクハラの前にはパワハラがある、という傾向がある。

そういった精神的支配の手口について書いてあるのが「マインドコントロール」「依存性パーソナリティ障害入門」だ。

受動型アスペルガーは、そういった精神的支配を受けやすいと自分は思う。

「Cocora 自閉症を生きた少女」は、ASDを持つ女性の自伝で、いじめや虐待の体験が書かれている。

アスペルガーを持つ人は、コミュニケーションの障害でいじめ被害を上手く言語化して説明できなかったり、「どういった事で他人に助けを求めればよいのか?」といった事を教えてもらわないと助けを求められなかったりする。

そのため、アスペルガーの当事者にとって、「Cocora自閉症を生きた少女」は、自分の被害を言語化して説明したり、「どういった事で助けを求めれば良いかの判断」などへの、助けになると自分は思う。

あと、いじめには、集団犯と単独犯がある。

前述の「ヒトはいじめをやめられない」は集団犯によるいじめの本だ。

単独犯によるいじめには、

  • 軽度の発達障害者から重度の発達障害者への八つ当たり
  • 加害者にサイコパスの特性があるケース
  • 中年の危機を抱えた中高年が、発達障害を持つ若者へ八つ当たり

といったパターンがあると自分は思う。

「サイコパス」中野信子著は、サイコパスを持つ加害者による、単独犯のいじめへの対策の助けになると自分は思う。

「スクールカーストの正体」は、スクールカーストといじめの関係について書かれている。

「スクールカーストの正体」は学校を対象に書かれているが、大人の社会にも応用できる本だ。

あと、自分は時間がなく読めていないが、田淵俊彦著の「発達障害と少年犯罪」という本がある。

発達障害と犯罪には直接的な関係はないが、いじめや虐待被害で犯罪率が間接的に上がっているという内容が書かれているようだ。

あと、これも時間がなくて読めていないが、「りはめより100倍恐ろしい」という学校での「いじり」の本もある。

詐欺対策

  • 「ダマされない技術」真川清(弁護士)
  • 「嘘の見抜き方」若狭勝(元検事)

「ダマされない技術」には、例えば、

『脅迫で使われるのは、「家族、住所、職場」であり、これら三つは怪しい相手には教えてはいけない』

といったノウハウが紹介されている。

アスペルガーを持つ人は、詐欺対策として、読んでおくと良いと思う。

「嘘の見抜き方」は、元検事の人が尋問のノウハウを書いた本だ。

以下のようなノウハウが紹介されている。

  • 嘘には、「事実の嘘」と「解釈の嘘」があり、「解釈の嘘」は見抜く事が難しい
  • 尋問の時は、解釈ではなく、事実ベースで聞いていく

アスペルガーを持つ人は、言葉の裏の感情が読めず騙されやすい。

「嘘の見抜き方」は、アスペルガーを持つ人が騙されないようにするための助けになると自分は思う。

仕事術

  • 「ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に働くための本」 對馬陽一郎(NPO職員) 林寧哲(精神科医)
  • 「自閉症の才能開発」テンプル・グランディン(ASD当事者、動物学者)

「ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に働くための本」には、

  • スマホとPC両方から書きこめるグーグルカレンダーを使ったスケジュール管理
  • 仮想デスクトップを使ってPCの平行作業の混乱を防ぐ

など、ITツールや小物を使った仕事術が書かれている。

「自閉症の才能開発」は、古い本だ。

テンプル・グランディン教授は、動物学者で発達障害は専門ではないが、社会的に成功できたASD当事者として有名な人だ。

「自閉症の才能開発」には、

  • 重要なルールを守れば、些細なルールは破っても大目に見られる
  • 客先常駐の働き方をしていて、短期的な人間関係だったため、適応できた
  • 自分が異様に見えるようで、仕事相手には疑いの目を向けられる事が多かったが、自分の技術力を証明する設計図を仕事相手に見せて、信用を得てきた。

といった彼女が自分の人生で工夫してきたノウハウが書かれている。

話術

  • 「雑談力が上がる話し方」斎藤考(明治大学文学部教授)
  • 「論破力」西村博之(2ch創業者)

話術には、ソフトな話術とハードな話術があり、以下のように使い分ける。

  • 長期的関係:ソフトな話術
  • 短期的関係:ハードな話術

「雑談力が上がる話し方」は、ソフトな話術の本。

「論破力」はハードな話術の本だ。

あと、「東大話法」という話術もあり、知っておくと自衛に役立つと自分は思う。

気になったら、「東大話法」と検索してみて欲しい。

恋愛ノウハウ

  • 「美人の正体」越智圭太(法政大学文学部心理学科教授)
  • 「新『ナンパ塾』完全極秘マニュアル」草加大介
  • 「口説きの技術」草加大介
  • 「不倫」中野信子
  • 「部長、その恋愛はセクハラです」牟田和恵(京大卒の社会学者)

越智圭太教授の「美人の正体」は、恋愛心理学の本だ。

  • カップルは、容姿のつり合いが取れる人同士で付き合う事が多い
  • 短期的関係では容姿を重視し、長期的関係では性格の相性を重視

などの科学的な恋愛の分析が紹介されている。

「新『ナンパ塾』完全極秘マニュアル」「口説きの技術」は、科学的ではないが、実践的なノウハウが書かれた恋愛ノウハウの本。

中野信子教授の「不倫」は、脳科学から見た「不倫」の本。

不倫は、遺伝子が原因で、不倫遺伝子は、50%の人が持っているといった事が書かれている。

「部長、その恋愛はセクハラです」は、セクハラ加害者の動機について解説されている本。

女性のアスペルガー向けには以下の恋愛ノウハウの本があるが、自分は男性で読んだ事がないため、良い本かどうかは分からない。

  • 「アスピーガールの心と体を守る性のルール」デビ・ブラウン
  • 「アスパーガール:アスペルガーの女性に力を」ルディ・シモン

家庭問題

  • 「毒親の正体」水島広子(精神科医)
  • 「アダルトチャイルドが自分と向き合う本」アスク・ヒューマンケア研修相談室
  • 「アダルトチャイルドが人生を変えていく本」アスク・ヒューマンケア研修相談室

「毒親の正体」には、「毒親」を作る精神医学的事情は以下の4つのパターンがあると書かれている。

  1. 発達障害タイプ
  2. 不安定な愛着スタイル
  3. うつ病などの臨床的疾患
  4. DVなどの環境問題

そして、水島広子医師が見てきた「毒親」で最も数が多いのは、発達障害を持つ人達だと言う。

発達障害は遺伝するため、発達障害と診断された人の親にも軽度の発達障害がある事が多い。

発達障害を持つ人で、親子関係にトラブルを抱えている場合、「発達障害を背景とした毒親」の可能性が高いと自分は思う。

アダルトチルドレンは、「子ども時代に、親との関係で何らかのトラウマを負ったと考えている成人」の事。

アダルトチルドレンの家庭では、以下のように役割が別れる事が多い。

  • ヒーロー
  • スケープゴート
  • ロストチャイルド
  • ケアテイカー
  • クラウン

「発達障害を背景とした毒親」の場合も、家庭がアダルトチルドレンの様相を呈している事が多いと自分は思う。

あと、自分は時間がなくて読めていないが、マルトリートメントの本に、「子どもの脳を傷つける親たち」友田明美(医師)がある。

マルトリートメントとは、「不適切な養育」を意味し、「激しい夫婦喧嘩を見せる」「風呂上りに裸でウロウロ」といった扱いが、子供の脳にダメージを与えて変形させてしまうのだそうだ。

アスペルガーの夫を持つ女性がうつ病に似た症状を呈する「カサンドラ症候群」では、子供がいる場合、激しい夫婦喧嘩を見せてしまい、マルトリートメントになってしまっている事が多いと自分は思う。

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経営戦略から見たアスペルガーに向く職場

結論から言うと、アスペルガーを持つ人には、「差別化・集中戦略」を取る企業が向くと自分は思う。

三つの経営戦略

経営学の本では、経営戦略を、

  • コストリーダーシップ戦略
  • 差別化戦略
  • 集中戦略

の三つに分類している。

コストリーダーシップ戦略

コストリーダーシップ戦略は、簡単に言うと「薄利多売」の事だ。

仕入れの時に、まとめ買いで値引きをし、安さを実現している事が多い。

まとめ買いをするためには、大きな元手が必要なため、資金力のある大企業がコストリーダーシップ戦略をやる事が多い。

また、薄利多売で、客単価の低さを客数の多さで補っている。

そのため、多くの客を相手にするために、組織規模も大きくしており、必然的に大企業が多くなる。

だが、アスペルガーは社会性の障害やコミュニケーションの障害から、人付き合いが苦手だ。

そのため、アスペルガーは、大組織の社内政治に適応できない事が多いと思われる。

あと、情報処理技術者のプロジェクトマネジメントの教材では、計画は、

  • コスト
  • 時間

の三要素で成り立ち、これらは互いにトレードオフだとしている。

そして、コストリーダーシップ戦略の場合は、薄利多売のため、「安さ(コスト)」「速さ(時間)」などが求められ、「質」の高さは求められない事が多い。

アスペルガーを持つ人は、興味範囲の限定性や繰り返しの特性から、「質」を高める事は得意だが、「安さ」「速さ」を実現するために要領よくやる事は苦手だと思われる。

以上の理由から、アスペルガーはコストリーダーシップ戦略には向かないと自分は思う。

差別化戦略

差別化戦略は、商品の質を高める戦略だ。

高級レストランなどを想像すると分かりやすいと思う。

そして、商品の質を高めるためには、高い技術力が必要だ。

例えば、高給レストランなら、美味しい料理を作るために、高い調理技術が必要だ。

そして、アスペルガーを持つ人は、興味範囲の限定性や繰り返しの特性から、技術者に適性があると言われる。

そのため、高い技術力が必要になる差別化戦略は、アスペルガーを持つ人に向くと思う。

また、差別化戦略では、客単価が高くなる分、顧客数は少なくなる。

分かりやすく言うなら、お金持ちの数は庶民より少ない、といったイメージだ。

差別化戦略では、顧客数が少なくなるため、組織規模は小さくなる事が多い。

分かりやすく言うなら、ファストフード店はチェーン店になっている事が多いが、高給レストランがチェーン店になる事は少ない。

アスペルガーを持つ人は、人付き合いが苦手だが、差別化戦略を取る企業の小規模な組織なら、人間関係も複雑になりにくく適応しやすいと自分は思う。

また、差別化戦略では、同時に集中戦略を取る場合も多い。

そして、集中戦略では、独占的な状態になる事も多い。

独占状態だと顧客への立場が強くなるため、アスペルガーの社会性の障害があってお世辞が言えなくても、問題になりにくいと思う。

分かりやすく言うならば、料理は美味しいが店主が気難しい飲食店、といったイメージだ。

ちなみに、ここでは飲食業を例として挙げたが、アスペルガーが差別化戦略に向くのは、他の業界でも当てはまると思う。

まとめ

アスペルガーを持つ人が就職するなら、自分の拘りが向いている対象の業界で、差別化・集中戦略を取る小規模な企業が向く、と自分は思う。

あるいは、フリーランスとして、高い技術力を売りにして、高い給料をもらうといった戦略が良いと思う。

ただし、差別化戦略を取る企業に就職したり、高給取りのフリーランスになるには、当然ながら、高い技術力が必要だ。

アスペルガーを持つ人は、いじめ被害や発達障害を背景とした毒親で充分に勉強できる環境でなかったり、拘りの対象が職業技能として評価されにくい物に向いている事がある。

そういった場合は、高い技術力がないため、差別化戦略を取る企業には就職できない。

あと、就職先を探す場合の注意点として、現在の日本では、中小企業の大部分は、大企業の下請けタイプだという事がある。

大企業の下請けタイプは、安さを売りにし、安さを実現するために、従業員を安い給料で働かせている。

そういった中小企業では、「質」より「安さ」「速さ」が求められるため、アスペルガーを持つ人には向かないと思う。

就職先を探す時は、差別化戦略を取る中小企業か、下請けタイプの中小企業か、慎重に見極めた方が良いと自分は思う。

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臨機応変な対応のやり方

アスペルガーを持つ人は、臨機応変な対応が苦手だと言われる。

筆者が知っている範囲内で、臨機応変な対応を判断するための基準をまとめてみた。

ルールの仕組み

ルールは以下の三要素で構成される。

  • 前提条件
  • ルール
  • 例外

上記の三要素は、入れ子構造になっている。

例えば、「他人に暴力を振るってはいけない」というルールは、例外として、「正当防衛の時は暴力を振るっても良い」と設定されている。

そして、正当防衛の時に暴力を使っても良くても、前提条件として「振るう暴力は自衛に必要な分だけ」とされている。

ルールの重要度

組織の罪としてあげられているものは大変重要で、それに違反すると、特権を取り上げられたり放校されたりした。

タバコを吸ったり、セックスをしたりするような、深刻な問題を起こす生徒たちがいたが、こうした二つの行動を起こさないと完全に信頼されている生徒は、ほかのマイナーな規則に違反することがあっても多目に見てもらえた。

「自閉症の才能開発」テンプル・グランディン著、p134

上記の引用部分を要約すると、

「重大なルール違反を犯さない者は、些細なルール違反は多目に見られる」

という事だと思う。

アスペルガーを持つ人は融通が効かないと言われる事があるが、

「重大なルール違反は厳しく咎め、些細なルール違反は見逃すようにする」

と対応すると良いと思う。

QCDのトレードオフ

情報処理技術者の一つであるプロジェクトマネジメントの教材では、計画には

  • コスト
  • 時間

の三つの要素があるとし、それらは互いにトレードオフだとしている。

例えば、美味しい料理を食べたかったら、高給な飲食店に行く必要があり、質を上げるために、コスト負担が重くなるというトレードオフになっている。

又は、自炊で、美味しい料理を食べたかったら、調理時間の短いインスタント食品ではなく、自分で時間をかけて料理する必要がある。

自炊では、質を高めるために時間がかかるというトレードオフになっている。

また、前述の三つに「範囲」を加えて、

  • コスト
  • 時間
  • 範囲

の四要素だとする場合もある。

短期間で全ての教科の成績を大きく上げるのが無理でも、一つの科目に絞れば成績を大きく上げる事は可能であり、質を上げるために範囲を狭めるというトレードオフになっている。

リスク対策

プロジェクトマネジメントでは、リスクを以下の二つの軸でマトリクスにして分類する。

  • 発生確率
  • ダメージ量

具体的には、リスクは、

  1. 確率大・ダメージ大
  2. 確率小・ダメージ大
  3. 確率大・ダメージ小
  4. 確率小・ダメージ小

の四つに分けられる。

対策方法は、以下のようになる。

  1. 確率大・ダメージ大:コストをかけて念入りに対策
  2. 確率小・ダメージ大:普通の対策
  3. 確率大・ダメージ小:普通の対策
  4. 確率小・ダメージ小:無視

正式には、リスク対策にはもっと細かいノウハウがあるのだが、長くなるため、上記では簡略化して示した。

また、リスク対策は、

  • 予防対策
  • 発生後対策

の二つに分けられる。

日本の新幹線は事故率が低いそうだが、そういった高性能な電車を作る事で事故対策をするのは予防対策に当たる。

逆に、外国の電車には、車内に非常時脱出用のハンマーが備え付けられている事があるそうだが、それは、発生後対策に当たる。

どちらを使うかはリスクによる。

地震など予防のしようがない物は、防災袋を用意するなど発生後対策になる。

病気や怪我のリスクは、病気になった後に病院にかかるといった発生後対策よりも、日頃から健康に過ごすなど予防対策が望ましい。

アスペルガーを持つ人は不安が強い特性があり、費用対効果の悪いリスク対策をする事が多い。

上記のフレームワーク(考え方)に従い、費用対効果の良いリスク対策をすると良いと思う。

慎重か大胆か

慎重にやった方が良いか、大胆にやった方が良いかは、失敗時のダメージ量で決まる。

  • 失敗時のダメージ量が大きい:慎重に
  • 失敗時のダメージ量が小さい:大胆に

例えば、IT業界では、以下のような傾向がある。

  • ソフトウェア開発では、失敗しても簡単にアップデートできるため、大胆に
  • ハードウェア開発では、失敗すると製品の回収に多額のコストがかかるため、慎重に

結果重視か人間関係重視か

  • 短期的関係:結果重視
  • 長期的関係:人間関係重視

お祭りの屋台は、短期的関係のため、高めな値段設定をしており、結果重視だと言える。

固定店舗を構えるお店では、何度も利用するとポイント制度などで値引きをするなどしており、関係重視だと言える。

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人事制度とアスペルガー

人事制度の分類

人事制度は、以下のように、人事権の所在によって、大きく二つに分けられる。

  • 人事部に人事権が集中
  • 直属の上司に人事権

人事部に人事権が集中

人事部に人事権が集中している場合、直属の上司には人事権が与えられない。

人事権とは、法律的な言い方をすると、「就業規則の中の懲戒規定による懲戒権」となる。

分かりやすく言うなら、部下を解雇できる権限の事。

あと、「雇用契約に基づく労務指揮権」は、継続的に雇われる場合は強制力が生じにくいため、ここでは人事権とは扱わない。

直属の上司に人事権がない場合、直属の上司には、「おだてて動かす」というマネジメント手法が必要になる事が多い。

そして、アスペルガーを持つ人は、社会性の障害で嘘が言えなかったり、コミュニケーションの障害で他人の感情が分からないため、「おだてて動かす」マネジメントは苦手だ。

そして、日本の中規模以上の会社では、人事部に人事権が集中しているタイプの企業が多い様子だ。

そのため、管理職になった段階で挫折するアスペルガーの人がいるのだと思う。

直属の上司に人事権

直属の上司に人事権が与えられている場合、直属の上司の一存で部下を解雇する事ができる。

そのため、直属の上司に人事権がある場合、直属の上司は「怖い態度と強権行使」でリーダーシップを取る傾向がある。

外資系企業などがそれに当たる。

ちなみに、アメリカの場合、訴訟大国でもあるため、上司は訴訟を恐れて言葉を選び、部下は解雇を恐れて命令に従う、といったバランスが取れた職場になっている様子だ。

また、外資系企業では、中間管理職に人事権を与えるため、濫用しないよう、就業規則ハンドブックでルールが明文化され、かつ職務記述書で仕事の範囲が明確に定められる、などの対策が取られているようだ。

そのようにルールが明文化されている事も、外資系企業などの人事権が直属の上司に与えられる職場でアスペルガーを持つ人が適応しやすい理由の一つだと自分は思う。

そして、アスペルガーを持つ人は、こういった直属の上司に人事権がある職場でのマネジメントなら、向くと思う。

部下を動かすには強権行使すれば良いため、部下をおだてて動かす必要がないからだ。

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ASD向けのファシリテーションのやり方

アスペルガーを持つ人には、管理職に就いたステップで挫折する人もいる。

そういった人向けに、この記事では、10人程度の少人数のグループでの、リーダーシップの取り方を解説していく。

10人程度の少人数グループの場合、ファシリテーションという司会の技術が役に立つ。

ファシリテーションのやり方
  • 集団での会話の前に、メンバー全員に一対一で話しかけておく
  • 集団での会話の時は、自分から発言しないメンバーにも話を振る

集団での会話の前に、メンバー全員に「週一・一人15分」の頻度で一対一で話しかけておくと良い。

忙しい場合は一人5分でも良い。

一対一で話しかける理由は、後で、集団での会話で話を振る時、事前に一対一で話した事があれば、話しかけやすいからだ。

また、孤立しがちな内気なメンバーも、リーダーに定期的に話しかけてもらえると、あまり孤独を感じず、安心できるからだ。

また、集団での会話の時は、リーダーが、自分から発言しないメンバーにも話を振って、発言の機会をメンバー全員に与えると良い。

話す時間の量は、偏りが出ても、話す機会は均等になるよう調整するのだ。

自分から発言できないメンバーが孤独を感じる事がないようにするためだ。

まとめると、事前に根回しをしてから司会をする、という事になる。

なお、ここで述べた「週一・一人15分」の部分は、タイトルは忘れてしまったが、アメリカの教え方を研究する学問を引用して書かれた経営の人事の本が出展だ。

雑談のファシリテーション

また、雑談の場合、ファシリテーションは以下のステップで行われる。

  1. 話題を出し、リーダーが意見を述べる
  2. メンバーにその話題についてどう思うか聞いて、リーダーが肯定的反応を返す
  3. 全てのメンバーに対し、2を繰り返す

出す話題は、時事ニュースなど、多くの人が知っている話題が良い。

マイナーすぎる話題や、政治宗教のように意見が分かれる話題は出さない方が良い。

ただし、アスペルガーを持つ人の場合、拘りの対象によっては、興味範囲の限定性からマイナーな話題しか出せないかもしれない。

また、メンバーの中で何か話したい事がある人がいれば、リーダーが察して、その事について聞いて話題として扱ってあげると良い。

また、話題に対し、リーダーが述べる意見は、メンバーの多数派が賛成できる意見が良い。

簡単に言うと、大衆迎合して人気取りした方が良い、という事だ。

ただし、アスペルガーを持つ人の場合、社会性の障害から、本当の事を言いたいという欲求を抑えられず、大衆迎合できない事もある。

免責条項
・当ブログは、管理人が書籍を中心に得た情報を分析してまとめていますが、あくまで管理人個人の主観による物です。
・治療や就労、及びそれらに付随する一切の事柄の判断は読者の責任でお願いします。
・掲載情報にはできる限りの正確さを心がけていますが、管理人は医療関係者ではないため、万一当ブログを利用する事で損害が発生しても、責任は負いかねます。
・上記の事柄をあらかじめ承知しておいてもらえるようお願いします。

いじめの言い訳と切り返し

1.代表例

・「被害者にも原因がある」

→「原因と責任は別」

・「こんな事で怒るなよ」

→「君は同じ事されたら怒らないの?」

・「加害者にも辛い事情がある」

→「ここは、加害者の事情ではなく、被害者のケアを話す場だ」

・「被害者が工夫して対処を」

→「責任を負うべきなのは加害者」

2.その他の言い訳

・「もう過ぎた事ですよね?」

→「被害者の苦しみはまだ続いている」

・「仕返しがしたいの?」

→「被害者の正当な怒りと理不尽な逆恨みは別物」

・「継続性がないからいじめじゃない」

→「やめて、と言ってやめてくれなかったら、それは継続性を示す代わりの物になる」

・「『いじり』は『いじめ』ではない

→「『いじり』は心理的安全を侵害する心理的暴力。」

・「(抗議した時)裁判起こすって脅迫じゃないの?」

→「合法的な権利の行使の意思表示は脅迫にはならないです」

・「そんな事言った?」

→「言葉で言わなくても、態度で示していた」

・「誤解だよ」

→「君、都合の良い時だけ、誤解と言うよね?」

・「君が何と言おうと違うから」

→「全く説得力がないですよ」

・「そういうつもりで言ったんじゃない」

→「そういうつもりでないのに、どうしてそう取られてしまうのでしょう?」

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アスペルガーに向く働き方

アスペルガーに向く働き方は大きく分けて二通りあると自分は思う。

  • 人間関係が少ない
  • 実力主義

以下で上記二つに該当する働き方を解説していく。

1.一覧

・使い捨ての人間関係
 ・転勤族
 ・フリーランス
・人間関係が薄い仕事
 ・シフト制
 ・クラウドワークス
 ・技術職
・自主性重視
 ・成長期の企業
・実力主義
 ・外資系企業
・同質性が低い集団
 ・海外就労

2.「使い捨ての人間関係」の解説

 テンプルグランディン教授(ASD当事者の動物学者)の著作「自閉症の才能開発」には、以下の記述がある。

フリーランスであることで、職場で起こりがちな人間関係問題を大幅に避けることができた。

契約をした仕事場に行って、プロジェクトの設計をすまし、人間関係がややこしくなる前に「はい、さようなら」ができた。

「自閉症の才能開発」テンプル・グランディン著、p143~p144

 グランディン教授は動物学者で発達障害は専門ではないが、社会的に成功できたアスペルガー症候群の当事者として有名な人だ。

そして、グランディン教授は、引用から分かるように、フリーランスとしての働き方をしていた。

 あと、「転勤族」がアスペルガーに向く根拠は、自分の親戚の人の経歴だ。

 その人は、思った事をズバズバと指摘してしまうため、親戚から少々煙たがられていた。

 その様子は、ASDの自分と似ており、他の特性も併せると、その親戚の人にも少なくとも軽度のASDがあった可能性は高いと思う。

 だが、その親戚の人は自分のように人間関係で挫折せず、むしろ社会的に成功していた。

その要因は、以下の二つだと思われる。

  • その親戚の人が働いていた時期に、高度成長やバブルなど景気が良い時代が含まれていた事
  • その親戚の人は、転勤族として働いていたため、使い捨ての短期間の人間関係の仕事では、アスペルガーの社会性の障害が問題になりにくかったのだと思われる事

あと、「使い捨ての人間関係」は、積極奇異型ASDには向くが、孤立型ASDには向かないかもしれないと自分は思う。

アスペルガーの下位分類については、以下の記事を参照して欲しい。

アスペルガーの下位分類とその影響

積極奇異型ASDは、併発したADHDの多動衝動性で、ASDの常同性の特性が弱まり、「使い捨ての人間関係」のような変化も平気だろうと自分は思う。

孤立型ASDは、ADHDの併発がないため、ASDの常同性の特性が強く、「使い捨ての人間関係」のような変化はストレスになるかもしれないと自分は思う。

3.「人間関係が薄い仕事」の解説

本田秀夫医師の「自閉症スペクトラム」には、
「成功例としては、シフト制の職場で職場外の付き合いが少ない会社に勤めている例がある」
という趣旨の記述があった。

シフト制とは、働く時間帯と曜日などのスケジュールを決める制度だ。

アルバイトのシフト表などをイメージすれば分かりやすいだろう。

クラウドワークスについては、ある公立病院で、ケースワーカーにクラウドワークスはアスペルガーに向くのではないかと質問してみたら

「東京の人から聞いたけど、確かにそっちの方が継続率が高いんだって」

と驚いた表情で答えていた事が根拠だ。

技術職については、テンプルグランディン教授の著作の「自閉症の才能開発」に、

「アスペルガー症候群の人々は、しばしば高度の専門的アカデミック分野で成功する」

という趣旨の記述があった事が根拠だ。

加えて、岩波明教授の「発達障害」に、

いわゆる「天才」と呼ばれる常人とはかけ離れた能力をもつ人たちは、明確な診断がつくかどうかは別として、発達障害的な特徴を持っていることがかなりの割合で認められる。これは特に自然科学と芸術の分野で顕著であり、ASDの特徴を持つ頻度が高い

「発達障害」岩波明著、p130

という記述があった事も根拠だ。

なお、「人間関係が薄い仕事」は、基本的に、アスペルガーの全タイプに向くが、特に向くのは孤立型ASDだと自分は思う。

孤立型ASDは、積極奇異型ASDよりも、コミュニケーションの障害が強めに現れやすいと思うからだ。

4.「自主性重視」の解説

「Cocora 自閉症を生きた少女」の思春期編の二巻には、

『ホームステイ先の中年女性から口うるさく指示されたアスペルガーの女の子が、中年女性の事をとても嫌いになった。
注釈:「アスペルガー症候群は、『生まれながらの民主主義者』と言われるほど、他人からの指図を嫌う」』

という趣旨の記述があったと思う。

 そして、成長期の企業は社長も忙しいため、一々聞かずに自主的に動く社員が評価される傾向がある。

 逆に安定期の企業は、現状維持が最重視されるため、上司に確認を取って前例踏襲をする社員が評価される傾向がある。

 自主性が重視される成長期の企業は、他人からの指図を嫌うアスペルガー症候群には適応しやすい可能性が高いと自分は思う。

そして、「自主性重視」の働き方は、アスペルガーの全タイプに向くが、特に積極奇異型ASDに向くと自分は思う。

積極奇異型ASDは、併発したADHDの影響で、自分の拘りの対象について一方的にしゃべり続ける傾向があり、コミュニケーションの障害は軽めだと自分は思う。

だが、積極奇異型ASDは、自己主張できる分、社会性の障害が大きく現れる傾向があると自分は思う。

そのため、「自主性重視」の働き方は、積極奇異型ASDに特に向くと自分は思う。

5.「実力主義」の解説

 東大卒の本田秀夫医師の著作「自閉症スペクトラム」には、
『自閉症スペクトラムの子供は、「仲良くする」事と「仲間内で競う」事を使い分けるのがむずかしい。
 「競争」の方が結果(勝敗)が明白なため、一番にこだわる。』
という趣旨の記述がある。

 自分自身、昔通っていた、子供版の実力主義である進学塾が、今までの人生の中で一番適応しやすかった。

 自分が通っていた進学塾は、理解度チェックテストが週一であり、三ヵ月ごとの振分けテストでクラス分けが決まり、座席も成績順で決められていた。

 一見厳しいように見えるシステムだが、成績というはっきりした物が求められる分かりやすいシステムであるため、曖昧な物より具体的な物の方が理解しやすいアスペルガーの特性で、適応しやすかったようだ。

 こういったアスペルガーの特徴は成人後も変わらないようだ。

 あと、一応補足しておくと、外資系にも様々な種類がある。

 アメリカ系の外資系は、イメージ通りの実力主義の外資系。

 ヨーロッパ系の外資系は、ワークライフバランスは重視するが、日本に近い面倒な人間関係があるようだ。

 そして、外資系の中にも、長年日本に支社がある場合、外国人より日本人の比率が高くなっているケースがある。

 アスペルガーに向く実力主義の外資系は、アメリカ系の外資系で、日本人比率が低い会社だと推測される。

6.「同質性が低い集団」の解説

昭和大医学部教授の岩波明教授著の「発達障害」には、

海外生活の経験のある発達障害の人は、「日本よりはるかに住みやすかった」と言うことが多い。

おそらく、多民族が異文化で交錯している社会においては、「場の空気を読む」「相手の思惑を考えて行動する」といった日本的な行動指針はほぼ無効で、むしろ明確なコミュニケーションや意思表示が求められるからだろう。

「発達障害」岩波明著、p224

という記述がある。

 調べてみると、実際に、外国で成功しているアスペルガーの社長がいた。

「アスペルガー社長」はなぜ末期がんを乗り越え、上場を果たせたのか?

上記記事によると、アスペルガー症候群の谷口浩さんは、フィジーで作った語学学校を世界第2位の規模まで育て上げ、2017年2月には株式上場も果たしている。

ただし、「Cocora 自閉症を生きた少女」では、英語が話せない当時10代前半だった日本人の「心良」さんを外国のホームステイ先の家庭に捨て子同然に置いて行った母親のエピソードが記述されている。

 主人公の「心良」さんは、しばらくして、ホームシックに耐えられなくなってリストカットしてしまい、強制的に帰国されられた、とも記述されている。

  充分な語学教育と、文化差の教育など、充分なサポートをつけた上での実行が求められるだろう。

職場での配慮

フランスのある会社の障害者雇用枠での発達障害者への配慮の具体例

  • 電話はならない
  • 外部の人は来ない
  • 2wに一回、心理士がオフィスを訪問

参考「フランスで発達障害の大人が働く職場の社長にインタビュー!

ADHDに向く働き方

まず、自分の発達障害はアスペルガーのため、ADHDはサブテーマとしてしか調べていなく、あまり詳しくない事を前置きしておく。

アスペルガーの人とは対照的に、ADHDの人は多動衝動性からか、営業が得意な傾向がある。

営業の中でも、既存顧客への営業よりも、新規顧客開拓の営業がより向くと思う。

長期的な人間関係より短期的人間関係の方が向くだろうからだ。

免責条項
・当ブログは、管理人が書籍を中心に得た情報を分析してまとめていますが、あくまで管理人個人の主観による物です。
・治療や就労、及びそれらに付随する一切の事柄の判断は読者の責任でお願いします。
・掲載情報にはできる限りの正確さを心がけていますが、管理人は医療関係者ではないため、万一当ブログを利用する事で損害が発生しても、責任は負いかねます。
・上記の事柄をあらかじめ承知しておいてもらえるようお願いします。