精神科医の質の改善を

1.「医師の中の劣等生」

精神科は他の科より習熟に要する期間が短いため、多浪や転科などで、年を喰って、選択肢がない医師が精神科を選ぶ事が多い。

そのため、精神科医には「医師の中での劣等生」が多く集まる傾向がある、と自分は思う。

対策として、精神科医として働ける法的要件に、医師免許に加えて、「精神保健福祉士」「心理士」などの資格取得を義務付け、「医師の中の劣等生」の集中の防止や、心理学の知識の不足の防止、などをすると良い、と自分は思う。

2.薬剤師寄りの精神科医

精神科医は、医師免許だけではカウンセラーより薬剤師に近い。

そのため、心理療法では、医師より、心理士の方が役に立つ。

精神科医の中には、医師免許に加えて心理士の資格を取得している医師もいるが、そういった医師はエリートビジネスマン向けに、かなり高額のカウンセリングのサービスを提供している事が多い。

そのため、庶民が接する事ができる保険適用の安い精神科医は、カウンセラーよりも薬剤師寄りの精神科医が多いと思われる。

ちなみに、統合失調症など、薬物療法が中心の重度の疾患は、薬剤師寄りの精神科医でもまだ、充分に対応できる。

だが、発達障害やパーソナリティ障害、いじめ問題など、薬剤の知識よりも、心理学や社会学の知識が必要な分野では、精神科医は二次障害への投薬治療以外には、あまり役に立たない事が多い。

3.精神科医の不養生

アダルトチルドレンの本によると、精神科などの福祉分野の医療職には、本人や家族に軽度の精神病やハラスメント被害の経験があり、その影響で、精神科を選んだタイプが一定数いる。

いわゆる「医者の不養生」だが、精神科では、病んだ医療職の被害は、立場が弱い患者が受ける。

ちなみに、発達障害の専門病院の場合、研究を担当する精神科医本人が、軽度の発達障害があるため、その道を選んだ、というタイプが一定数いる。

自閉系の発達障害の精神科医の場合、研究医としてはかなり優秀だが、臨床医としてはかなり最悪な医師が多い。

対策として、精神科医の採用試験では、SPIのような職業適性を調べる適性検査テストをする事が望ましい。

4.総合診療医の不足

「狭く深く」のタイプの専門医は、高い専門性の代わりに視野が狭い。

哲学者ソクラテスは「無知の知」という概念を示したが、医療の場合、専門医では「無知の知」は自覚しにくく、総合診療医が間に入る事が必要なようだ。

自分が前に通っていた病院は、統合失調症がメインの閉鎖病棟付きの中規模病院で、担当医師に発達障害が専門外である事を指摘し、転院を申し出たが、逆に「ドクターショッピング」と強く主張してきて、かなり手を焼かされた。

現在、日本政府は、総合診療医の育成を急いでいるが、医師達の専門医志向が強いため、中々実現できないでいる。

アメリカのように、政府が診療科・地域ごとの医師の定数を定め、希望者が定数を超えた場合は、成績順の選抜をする仕組みが望ましい。

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