アスペルガーの下位分類

アスペルガーの下位分類

  • 孤立型
  • 積極奇異型
  • 受動型
  • 大仰型
  • 尊大型

孤立型は、呼ばれても返事をしなかったり、話しかけても答えなかったり、と他人への関心が乏しい。

積極奇異型は、他人に関わろうとするが、相手の感情に興味がなく、自分の拘りの対象について、一方的にしゃべり続ける傾向がある。

受動型は、従順で、他人との関わりは持てるが、自分からは他人に関わろうとはしない傾向がある。

大仰型は、ぎこちなく周囲に接しているタイプだ。

誰に対しても過度に礼儀正しく、丁寧すぎたり、堅苦しい対応をする傾向がある。

尊大型は、名前の通り、尊大な態度で、口が達者な傾向がある。

タイプ別のイメージ

  • 孤立型:孤高の哲学者なフクロウ
  • 積極奇異型:気まぐれでやんちゃな若い猫
  • 受動型:おとなしい羊
  • 尊大型:狡猾なキツネ

下位分類と後天的要素

アスペルガーは、前述の通り、5タイプに分かれる。

その内、以下の二タイプのみが先天的な、一次的なタイプだと自分は思う。

  • 孤立型
  • 積極奇異型

二タイプの違いはADHDの併発の有無だと自分は思う。

  • 孤立型:ASDのみ
  • 積極奇異型:ASD+ADHD

ADHDの併発があるのは、ASDのうち、半数ほどだ。

そして、以下の三タイプは、前述の先天的なニタイプから、後天的な要素で派生的にできた二次的なタイプだと、自分は思う。

  • 受動型
  • 尊大型
  • 大仰型

そして、受動型と尊大型にはパーソナリティー障害の併発があると自分は思う。

根拠は以下の二つだ。

  • 発達障害にはパーソナリティ障害が併発しやすい事
  • ASDの下位分類は年齢と共に変化し、後天的である事

具体的に併発していると思われるパーソナリティ障害は以下の二つだ。

  • 受動型:依存性パーソナリティ障害が併発
  • 尊大型:自己愛性パーソナリティ障害が併発

受動型は、周囲からの心理的暴力で無理やり従わされ、結果として依存性パーソナリティ障害を併発しているタイプだと自分は思う。

尊大型の場合、自己愛性パーソナリティ障害の併発の可能性がある。

あと、発達障害そのものは、先天的な物で、「疾患としての障害」ではなく、「人類の生物としての適応の一つ」。

だが、受動型や尊大型が併発しているパーソナリティ障害は、後天的な物で、「疾患としての障害」であり、治療した方が良いと自分は思う。

ちなみに、大仰型は、「知識」で人付き合いの苦手を補おうと、後天的に人付き合いを独学した孤立型のアスペルガーが、ぎこちなく社交している。

大仰型は、周囲からはあまり困っていないように見えても、本人は人付き合いの苦手を克服するために、必死の努力をしている事が多い。

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アスペルガーへの好き嫌いの傾向

アスペルガーへの好き嫌いの傾向

アスペルガーは

  • 社長などのトップには好かれる
  • 中間管理職には嫌われる

傾向があると自分は思う。

社長などのトップは、周囲のごますりを警戒して意外に孤独。

そのため、社会性の障害でごますりができないアスペルガーはトップに信頼されやすい。

反対に、中間管理職は上層部へのごますりの反動でお世辞を好む。

そのため、ごますりができないアスペルガーは生意気だと嫌われやすい。

また、この傾向は積極奇異型ASDに顕著だ。

積極奇異型ASDはADHDが併発していると思われ、自己主張をする分、社会性の障害が強く出やすいからだ。

また、積極奇異型ASDは、併発しているADHDの多動衝動性とASDの社会性の障害で、偉い人に物怖じせずに会いに行く事ができる事もあるようだ。

積極奇異型アスペルガーのサクセスストーリー

アメリカの発達障害児への支援教育をブログで紹介している「チャビ母」さんの記事、「積極奇異型アスペルガーのサクセスストーリー。その鍵は?」でも似た内容が紹介されている。

チャビ母さんのASD積極奇異型の息子さんは、スポーツ観戦が好きなそうだ。

そして、息子さんは、ASD積極奇異型の特性で、物怖じせずにSNSで有名な人にコンタクトを取ったり、試合前後に直接話しかけたりして、気に入られ覚えられているそうだ。

アンデルセンのサクセスストーリー

岩波明教授の著書「発達障害」には、ASDだったと言われているアンデルセンについても解説されている。

アンデルセンは対人関係が苦手なのに、有力者に自分の作品を無遠慮に売り込みに行く事があり、それはASDの社会性の障害による物だと考えられると書かれている。

そして、作品に見られた才能や邪気のない人柄によって、彼は幸運にも成功を掴む事ができたとも書かれている。

また、「作家たちの秘密 自閉症スペクトラムが創作に与えた影響」でも同様の事が書かれていた。

自分は、それには、アスペルガーの、社長などのトップには好かれるが、中間管理職には嫌われる傾向で、アンデルセンが有力者たちに気に入られたからだと考えている。

カサンドラ症候群と小者症候群の違い

自分は、中間管理職がアスペルガーを嫌う傾向を、個人的に「小者症候群」と呼んでいる。

カサンドラ症候群との違いは、以下のようになる。

  • ASDの立場が強い:カサンドラ症候群
  • ASDの立場が弱い:小者症候群

ちなみに、カサンドラ症候群は、ASDの夫を持つ妻がうつ病に似た症状を呈する現象。

アスペルガーを嫌い、その理由をカサンドラ症候群だと言う人がいるが、ASDの立場が弱い場合、嫌う人は小者症候群なのだと思う。

ちなみに、この傾向は、勤務医や下級医療職、塾講師にも見られると思う。

「小者症候群」について社会に周知させれば、アスペルガーを批判する事が、自身が小者だと言ってしまう事に繋がるようになり、アスペルガーへの差別が少しは減少すると思う。

パーソナリティ障害がある場合

ちなみに、元は積極奇異型のASDでも、周囲からの迫害行為でパーソナリティ障害を併発してしまい、受動型や尊大型に変化すると、積極奇異型の「社長などのトップに信頼されやすい」という長所が失われる傾向があると自分は思う。

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日本のASDの22%が引きこもりに追い込まれている

引きこもりの四人に一人が発達障害

山梨県立精神保健福祉センターの近藤直司氏は、全国5カ所の精神保健福祉センターに訪れた、引きこもり当事者152人の診断結果を以下のように集計している。

  • 発達障害27%
  • 不安障害22%
  • パーソナリティ障害18%
  • 気分障害14%
  • 精神病勢障害8%
  • 適応障害6%

出典:ダイアモンドオンライン「引きこもりは本当に怠け者!? 95%が精神疾患を持つ現実と偏見の間

また、徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部の境泉洋准教授(臨床コミュニティ心理学)らのグループが、引きこもり当事者や家族に対して、2010年に大規模調査を行った。

その調査では、引きこもり本人のうち、「AQ-J-16-テスト」で広範性発達障害の可能性が高いと思われる人が、

  • 男性では26.3%
  • 女性では15.8%

という割合で含まれていた。

広汎性発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含む呼び方だ。

簡単に言うと、「広範性発達障害」は、現在の自閉症スペクトラムに当たる呼び方だ。

出典:ダイアモンドオンライン「4人に一人以上が発達障害!? 引きこもる大人達が働けない本当の理由

二つの調査結果から、引きこもりの25%が自閉症スペクトラムだいう事が分かる。

日本の引きこもりは合計116万4000人

引きこもりの人数は、15~39歳で54万1千人、40~64歳で61万人3千人で、合計115万4千人。

出典:日経新聞「中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査

115万4000人の25%は、28万8500人となる。

つまり、日本の「ASDを背景とした引きこもり」は28万8500人となる。

日本のASDの22%が引きこもりに

日本の総人口は、1億2615万人。

ASDは100人に一人のため、日本のASDは約126万人。

28万8500人÷126万人 = 約22%

まとめると、日本のASDの22%が引きこもりに追い込まれている計算になる。

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