アスペルガーに向く働き方

アスペルガーに向く働き方は大きく分けて二通りあると自分は思う。

  • 人間関係が少ない
  • 実力主義

以下で上記二つに該当する働き方を解説していく。

1.一覧

・使い捨ての人間関係
 ・転勤族
 ・客先常駐型
 ・フリーランス
・人間関係が薄い仕事
 ・シフト制
 ・クラウドワークス
 ・技術職
・自主性重視
 ・成長期の企業
・実力主義
 ・外資系企業
・同質性が低い集団
 ・海外就労

2.「使い捨ての人間関係」の解説

 テンプルグランディン教授(ASD当事者の動物学者)の著作「自閉症の才能開発」には、

「私自身は、短期的なプロジェクトごとに牧場を現地で調査し、器具を設計し、人間関係がややこしくなる前に仕事を終えて去る事ができるという働き方で、人付き合いの問題が生じにくかった」

という趣旨の記述があったと思う。

 グランディン教授は、本の記述を分析すると、今で言う「客先常駐型」「フリーランス」のような働き方をしていたようだ。

 グランディン教授は動物学者で発達障害は専門ではないが、社会的に成功できたアスペルガー症候群の当事者として有名な人だ。

 あと、「転勤族」がアスペルガーに向く根拠は、自分の親戚の人の経歴だ。

 その親戚の人は、思った事をズバズバと指摘してしまうため、親戚の中では少々煙たがられていた。

 その特性は、アスペルガー症候群と診断を受けた自分とよく似ており、他の特性も併せると、彼もアスペルガー症候群だったと推測される。

 ただし、彼は自分のように人間関係で挫折せず、むしろ社会的に成功していた。

 調べてみると彼は転勤族として働いたため、使い捨ての短期間の人間関係の仕事では、アスペルガーの社会性の障害が問題になりにくかったのだと思われた。

 ただし、親が転勤族だとその子供は転校が多く、少々辛い環境になるというデメリットがある。

 アスペルガーの親とその子供の利益がトレードオフになっている。

 対策は、片方の保護者と子供に一地域に定住してもらい、アスペルガーの方の保護者は転勤族として日本・世界中を飛び回るなどだ。

あと、「使い捨ての人間関係」は、積極奇異型ASDには向くが、孤立型ASDには向かないかもしれないと自分は思う。

アスペルガーの下位分類については、以下の記事を参照して欲しい。

アスペルガーの下位分類とその影響

積極奇異型ASDは、併発したADHDの多動衝動性で、ASDの常同性の特性が弱まり、「使い捨ての人間関係」のような変化も平気だろうと自分は思う。

孤立型ASDは、ADHDの併発がないため、ASDの常同性の特性が強く、「使い捨ての人間関係」のような変化はストレスになるかもしれないと自分は思う。

3.「人間関係が薄い仕事」の解説

本田秀夫医師の「自閉症スペクトラム」には、
「成功例としては、シフト制の職場で職場外の付き合いが少ない会社に勤めている例がある」
という趣旨の記述があった。

シフト制とは、働く時間帯と曜日などのスケジュールを決める制度だ。

アルバイトのシフト表などをイメージすれば分かりやすいだろう。

クラウドワークスについては、ある公立病院で、ケースワーカーにクラウドワークスはアスペルガーに向くのではないかと質問してみたら

「東京の人から聞いたけど、確かにそっちの方が継続率が高いんだって」

と驚いた表情で答えていた事が根拠だ。

技術職については、テンプルグランディン教授の著作の「自閉症の才能開発」に、

「アスペルガー症候群の人々は、しばしば高度の専門的アカデミック分野で成功する」

という趣旨の記述があった事が根拠だ。

加えて、岩波明教授の「発達障害」に、

『いわゆる「天才」と呼ばれる常人とはかけ離れた能力をもつ人たちは、、明確な診断がつくかどうかは別として、発達障害的な特徴を持っていることがかなりの割合で認められる。これは特に自然科学と芸術の分野で顕著であり、ASDの特徴を持つ頻度が高い』

という趣旨の記述があった事も根拠だ。

なお、「人間関係が薄い仕事」は、基本的に、アスペルガーの全タイプに向くが、特に向くのは孤立型ASDだと自分は思う。

孤立型ASDは、積極奇異型ASDよりも、コミュニケーションの障害が強めに現れやすいと思うからだ。

4.「自主性重視」の解説

「Cocora 自閉症を生きた少女」の思春期編の二巻には、

『ホームステイ先の中年女性から口うるさく指示されたアスペルガーの女の子が、中年女性の事をとても嫌いになった。
注釈:「アスペルガー症候群は、『生まれながらの民主主義者』と言われるほど、他人からの指図を嫌う」』

という趣旨の記述があったと思う。

 そして、成長期の企業は社長も忙しいため、一々聞かずに自主的に動く社員が評価される傾向がある。

 逆に安定期の企業は、現状維持が最重視されるため、上司に確認を取って前例踏襲をする社員が評価される傾向がある。

 自主性が重視される成長期の企業は、他人からの指図を嫌うアスペルガー症候群には適応しやすい可能性が高いと自分は思う。

そして、「自主性重視」の働き方は、アスペルガーの全タイプに向くが、特に積極奇異型ASDに向くと自分は思う。

積極奇異型ASDは、併発したADHDの影響で、自分の拘りの対象について一方的にしゃべり続ける傾向があり、コミュニケーションの障害は軽めだと自分は思う。

だが、積極奇異型ASDは、自己主張できる分、社会性の障害が大きく現れる傾向があると自分は思う。

そのため、「自主性重視」の働き方は、積極奇異型ASDに特に向くと自分は思う。

5.「実力主義」の解説

 東大卒の本田秀夫医師の著作「自閉症スペクトラム」には、
『自閉症スペクトラムの子供は、「仲良くする」事と「仲間内で競う」事を使い分けるのがむずかしい。
 「競争」の方が結果(勝敗)が明白なため、一番にこだわる。』
という趣旨の記述がある。

 自分自身、昔通っていた、子供版の実力主義である進学塾が、今までの人生の中で一番適応しやすかった。

 自分が通っていた進学塾は、理解度チェックテストが週一であり、三ヵ月ごとの振分けテストでクラス分けが決まり、座席も成績順で決められていた。

 一見厳しいように見えるシステムだが、成績というはっきりした物が求められる分かりやすいシステムであるため、曖昧な物より具体的な物の方が理解しやすいアスペルガーの特性で、適応しやすかったようだ。

 こういったアスペルガーの特徴は成人後も変わらないようだ。

 あと、一応補足しておくと、外資系にも様々な種類がある。

 アメリカ系の外資系は、イメージ通りの実力主義の外資系。

 ヨーロッパ系の外資系は、ワークライフバランスは重視するが、日本に近い面倒な人間関係があるようだ。

 そして、外資系の中にも、長年日本に支社がある場合、外国人より日本人の比率が高くなっているケースがある。

 アスペルガーに向く実力主義の外資系は、アメリカ系の外資系で、日本人比率が低い会社だと推測される。

6.「同質性が低い集団」の解説

昭和大医学部教授の岩波明教授著の「発達障害」によると、

『海外生活の経験のある発達障害の人は、「日本よりはるかに住みやすかった」と言うことが多い。おそらく、他民族が異文化で交錯している社会においては、「場の空気を読む」「相手の思惑を考えて行動する」といった日本的な行動指針はほぼ無効で、むしろ明確なコミュニケーションや意思表示が求められるからだろう』

という趣旨の記述がある。

 調べてみると、実際に、外国で成功しているアスペルガーの社長がいた。

「アスペルガー社長」はなぜ末期がんを乗り越え、上場を果たせたのか?

上記記事によると、アスペルガー症候群の谷口浩さんは、フィジーで作った語学学校を世界第2位の規模まで育て上げ、2017年2月には株式上場も果たしている。

ただし、「Cocora 自閉症を生きた少女」では、英語が話せない当時10代前半だった日本人の「心良」さんを外国のホームステイ先の家庭に捨て子同然に置いて行った母親のエピソードが記述されている。

 主人公の「心良」さんは、しばらくして、ホームシックに耐えられなくなってリストカットしてしまい、強制的に帰国されられた、とも記述されている。

  充分な語学教育と、文化差の教育など、充分なサポートをつけた上での実行が求められるだろう。

職場での配慮

フランスのある会社の障害者雇用枠での発達障害者への配慮の具体例

  • 電話はならない
  • 外部の人は来ない
  • 2wに一回、心理士がオフィスを訪問

参考「フランスで発達障害の大人が働く職場の社長にインタビュー!

ADHDに向く働き方

まず、自分の発達障害はアスペルガーのため、ADHDはサブテーマとしてしか調べていなく、あまり詳しくない事を前置きしておく。

アスペルガーの人とは対照的に、ADHDの人は多動衝動性からか、営業が得意な傾向がある。

営業の中でも、既存顧客への営業よりも、新規顧客開拓の営業がより向くと思う。

長期的な人間関係より短期的人間関係の方が向くだろうからだ。

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