精神科医の質の改善を

1.「医師の中の劣等生」

精神科は他の科より習熟に要する期間が短いため、多浪や転科などで、年を喰って、選択肢がない医師が精神科を選ぶ事が多い。

そのため、精神科医には「医師の中での劣等生」が多く集まる傾向がある、と自分は思う。

対策として、精神科医として働ける法的要件に、医師免許に加えて、「精神保健福祉士」「心理士」などの資格取得を義務付け、「医師の中の劣等生」の集中の防止や、心理学の知識の不足の防止、などをすると良い、と自分は思う。

2.薬剤師寄りの精神科医

精神科医は、医師免許だけではカウンセラーより薬剤師に近い。

そのため、心理療法では、医師より、心理士の方が役に立つ。

精神科医の中には、医師免許に加えて心理士の資格を取得している医師もいるが、そういった医師はエリートビジネスマン向けに、かなり高額のカウンセリングのサービスを提供している事が多い。

そのため、庶民が接する事ができる保険適用の安い精神科医は、カウンセラーよりも薬剤師寄りの精神科医が多いと思われる。

ちなみに、統合失調症など、薬物療法が中心の重度の疾患は、薬剤師寄りの精神科医でもまだ、充分に対応できる。

だが、発達障害やパーソナリティ障害、いじめ問題など、薬剤の知識よりも、心理学や社会学の知識が必要な分野では、精神科医は二次障害への投薬治療以外には、あまり役に立たない事が多い。

3.精神科医の不養生

アダルトチルドレンの本によると、精神科などの福祉分野の医療職には、本人や家族に軽度の精神病やハラスメント被害の経験があり、その影響で、精神科を選んだタイプが一定数いる。

いわゆる「医者の不養生」だが、精神科では、病んだ医療職の被害は、立場が弱い患者が受ける。

ちなみに、発達障害の専門病院の場合、研究を担当する精神科医本人が、軽度の発達障害があるため、その道を選んだ、というタイプが一定数いる。

自閉系の発達障害の精神科医の場合、研究医としてはかなり優秀だが、臨床医としてはかなり最悪な医師が多い。

対策として、精神科医の採用試験では、SPIのような職業適性を調べる適性検査テストをする事が望ましい。

4.総合診療医の不足

「狭く深く」のタイプの専門医は、高い専門性の代わりに視野が狭い。

哲学者ソクラテスは「無知の知」という概念を示したが、医療の場合、専門医では「無知の知」は自覚しにくく、総合診療医が間に入る事が必要なようだ。

自分が前に通っていた病院は、統合失調症がメインの閉鎖病棟付きの中規模病院で、担当医師に発達障害が専門外である事を指摘し、転院を申し出たが、逆に「ドクターショッピング」と強く主張してきて、かなり手を焼かされた。

現在、日本政府は、総合診療医の育成を急いでいるが、医師達の専門医志向が強いため、中々実現できないでいる。

アメリカのように、政府が診療科・地域ごとの医師の定数を定め、希望者が定数を超えた場合は、成績順の選抜をする仕組みが望ましい。

免責条項
・当ブログは、管理人が書籍を中心に得た情報を分析してまとめていますが、あくまで管理人個人の主観による物です。
・治療や就労、及びそれらに付随する一切の事柄の判断は読者の責任でお願いします。
・掲載情報にはできる限りの正確さを心がけていますが、管理人は医療関係者ではないため、万一当ブログを利用する事で損害が発生しても、責任は負いかねます。
・上記の事柄をあらかじめ承知しておいてもらえるようお願いします。

いじめの言い訳と切り返し

1.代表例

・「被害者にも原因がある」

→「原因と責任は別」

・「こんな事で怒るなよ」

→「君は同じ事されたら怒らないの?」

・「加害者にも辛い事情がある」

→「ここは、加害者の事情ではなく、被害者のケアを話す場だ」

・「被害者が工夫して対処を」

→「責任を負うべきなのは加害者」

2.その他の言い訳

・「もう過ぎた事ですよね?」

→「被害者の苦しみはまだ続いている」

・「仕返しがしたいの?」

→「被害者の正当な怒りと理不尽な逆恨みは別物」

・「継続性がないからいじめじゃない」

→「やめて、と言ってやめてくれなかったら、それは継続性を示す代わりの物になる」

・「『いじり』は『いじめ』ではない

→「『いじり』は心理的安全を侵害する心理的暴力。」

・「(抗議した時)裁判起こすって脅迫じゃないの?」

→「合法的な権利の行使の意思表示は脅迫にはならないです」

・「そんな事言った?」

→「言葉で言わなくても、態度で示していた」

・「誤解だよ」

→「君、都合の良い時だけ、誤解と言うよね?」

・「君が何と言おうと違うから」

→「全く説得力がないですよ」

・「そういうつもりで言ったんじゃない」

→「そういうつもりでないのに、どうしてそう取られてしまうのでしょう?」

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発達障害者へのバリアフリー

自分がこのブログを始めた理由は、発達障碍者にとってのバリアフリーな社会制度を作る方が効率的な治療になる、という自分の考えを社会に伝えたかったからだ。

1.現在の治療の問題点

現在のアスペルガーへの治療は「アスペルガーを普通の人達に近づける」事を目的にしている。

確かに、表面上だけでも普通の人達と同じ振る舞いをできれば、ASDへのいじめや虐待を避けて二次障害を防ぐ事ができる可能性が高いだろう。

だが、「普通」に見えるアスペルガーは、「普通」に見えるようにかなりの努力をしており、アスペルガー症候群の当事者への負担が大きい。

加えて、発達障碍者を「普通の人達」に近づける治療は、社会の多様性を失わせ、一つの原因で集団があっさり全滅するリスクを高めてしまう側面を持つ。

例えば、品種改良したた生産性が高い作物を大規模栽培する農場は、収穫量は増加するが、一つの病気だけで作物が全滅するリスクが高い。

画一化による生産性の向上は、ほどほどならメリットの方が大きいが、やりすぎるとリスクの方が大きくなるのだ。

発達障害の遺伝子が、現在まで絶滅せずに人類の遺伝子の中に残ってきたのは、人類という「種」にとって、発達障害が有益だったという可能性が高いと自分は思う。

2.バリアフリーな社会制度

上記の二つの理由から、発達障碍者にとって暮らしやすい「バリアフリー」な社会制度を整備して、発達障害の「生きづらさ」を柔らげる治療方針の方がメリットが大きいと自分は思う。

ちなみに、現在も病院などで行われている「環境調整」は、個人レベルの環境を変更する事であり、自分の主張する「バリアフリー」は社会全体のレベルで環境を変える事、という違いがある。

発達障碍者を「普通の人達」に近づける治療は、社会全体の環境を変えた後も深刻な生きづらさを抱える場合、に限定した方が良いと自分は思う。

3.トレードオフ

予想される反論には、「発達障碍者が暮らしやすい社会を作ろうとしたら、『普通の人達』の暮らしやすさが犠牲になるのでは?」という意見があるだろう。

確かにそういったトレードオフの部分もあるだろう。

だが、全ての状況でトレードオフになる訳ではない。

発達障碍者が暮らしやすい社会が、「普通の人達」にとっても暮らしやすい社会になる、という状況も多数あると自分は思う。

例えばアスペルガーには、進学時の入試や就職・転職時の採用試験で、コミュニケーションの障害によって、不利にならないよう面接試験を選択科目制にする配慮が考えられる。

面接試験の代わりにSPIのような適性検査テスト・志望動機をテーマにした小論文で代替、などの選択肢が考えられる。

「普通の人達」にとっては、社交的な人は従来通り面接試験を、内気だったり緊張に弱い人は面接以外の試験制度を選べるようになり、選択肢が増えるというメリットになると自分は思う。

4.両立できない場合

問題は、障害者と「普通の人達」の利害が両立できない場合。

アスペルガー症候群の方が立場が強い場合、例えばアスペルガー尊大型(自己主張が強いタイプのアスペルガー)の夫を持つ専業主婦の妻は、カサンドラ症候群と呼ばれる「うつ病」に近い状態になる割合が高い。

そして、アスペルガー症候群の方が立場が弱い場合、例えばアスペルガー受動型(おとなしいタイプのアスペルガー)は、いじめられて適応障害になってしまう割合が高いと自分は思う。

周囲の人のストレスと当事者のストレスはトレードオフの側面があり、現在の医療は、そういった犠牲の押し付け合いを解決できていない。

だが、そういった場合でも、工夫を凝らす事で「発達障碍者の暮らしやすさ」と「普通の人達の暮らしやすさ」をある程度までは、両立する事も可能だと自分は思っている。

5.まとめ

自分は、発達障害者にとってのバリアフリーな社会制度のアイディアや、実現するための工夫を、このブログで伝えていきたいと考えている。

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アスペルガーに向く働き方

アスペルガーに向く働き方は大きく分けて二通りあると自分は思う。

  • 人間関係が少ない
  • 実力主義

以下で上記二つに該当する働き方を解説していく。

1.一覧

・使い捨ての人間関係
 ・転勤族
 ・客先常駐型
 ・フリーランス
・人間関係が薄い仕事
 ・シフト制
 ・クラウドワークス
 ・技術職
・自主性重視
 ・成長期の企業
・実力主義
 ・外資系企業
・同質性が低い集団
 ・海外就労

2.「使い捨ての人間関係」の解説

 テンプルグランディン教授(ASD当事者の動物学者)の著作「自閉症の才能開発」には、

「私自身は、短期的なプロジェクトごとに牧場を現地で調査し、器具を設計し、人間関係がややこしくなる前に仕事を終えて去る事ができるという働き方で、人付き合いの問題が生じにくかった」

という趣旨の記述があったと思う。

 グランディン教授は、本の記述を分析すると、今で言う「客先常駐型」「フリーランス」のような働き方をしていたようだ。

 グランディン教授は動物学者で発達障害は専門ではないが、社会的に成功できたアスペルガー症候群の当事者として有名な人だ。

 あと、「転勤族」がアスペルガーに向く根拠は、自分の親戚の人の経歴だ。

 その親戚の人は、思った事をズバズバと指摘してしまうため、親戚の中では少々煙たがられていた。

 その特性は、アスペルガー症候群と診断を受けた自分とよく似ており、他の特性も併せると、彼もアスペルガー症候群だったと推測される。

 ただし、彼は自分のように人間関係で挫折せず、むしろ社会的に成功していた。

 調べてみると彼は転勤族として働いたため、使い捨ての短期間の人間関係の仕事では、アスペルガーの社会性の障害が問題になりにくかったのだと思われた。

 ただし、親が転勤族だとその子供は転校が多く、少々辛い環境になるというデメリットがある。

 アスペルガーの親とその子供の利益がトレードオフになっている。

 対策は、片方の保護者と子供に一地域に定住してもらい、アスペルガーの方の保護者は転勤族として日本・世界中を飛び回るなどだ。

あと、「使い捨ての人間関係」は、積極奇異型ASDには向くが、孤立型ASDには向かないかもしれないと自分は思う。

アスペルガーの下位分類については、以下の記事を参照して欲しい。

アスペルガーの下位分類とその影響

積極奇異型ASDは、併発したADHDの多動衝動性で、ASDの常同性の特性が弱まり、「使い捨ての人間関係」のような変化も平気だろうと自分は思う。

孤立型ASDは、ADHDの併発がないため、ASDの常同性の特性が強く、「使い捨ての人間関係」のような変化はストレスになるかもしれないと自分は思う。

3.「人間関係が薄い仕事」の解説

本田秀夫医師の「自閉症スペクトラム」には、
「成功例としては、シフト制の職場で職場外の付き合いが少ない会社に勤めている例がある」
という趣旨の記述があった。

シフト制とは、働く時間帯と曜日などのスケジュールを決める制度だ。

アルバイトのシフト表などをイメージすれば分かりやすいだろう。

クラウドワークスについては、ある公立病院で、ケースワーカーにクラウドワークスはアスペルガーに向くのではないかと質問してみたら

「東京の人から聞いたけど、確かにそっちの方が継続率が高いんだって」

と驚いた表情で答えていた事が根拠だ。

技術職については、テンプルグランディン教授の著作の「自閉症の才能開発」に、

「アスペルガー症候群の人々は、しばしば高度の専門的アカデミック分野で成功する」

という趣旨の記述があった事が根拠だ。

加えて、岩波明教授の「発達障害」に、

『いわゆる「天才」と呼ばれる常人とはかけ離れた能力をもつ人たちは、、明確な診断がつくかどうかは別として、発達障害的な特徴を持っていることがかなりの割合で認められる。これは特に自然科学と芸術の分野で顕著であり、ASDの特徴を持つ頻度が高い』

という趣旨の記述があった事も根拠だ。

なお、「人間関係が薄い仕事」は、基本的に、アスペルガーの全タイプに向くが、特に向くのは孤立型ASDだと自分は思う。

孤立型ASDは、積極奇異型ASDよりも、コミュニケーションの障害が強めに現れやすいと思うからだ。

4.「自主性重視」の解説

「Cocora 自閉症を生きた少女」の思春期編の二巻には、

『ホームステイ先の中年女性から口うるさく指示されたアスペルガーの女の子が、中年女性の事をとても嫌いになった。
注釈:「アスペルガー症候群は、『生まれながらの民主主義者』と言われるほど、他人からの指図を嫌う」』

という趣旨の記述があったと思う。

 そして、成長期の企業は社長も忙しいため、一々聞かずに自主的に動く社員が評価される傾向がある。

 逆に安定期の企業は、現状維持が最重視されるため、上司に確認を取って前例踏襲をする社員が評価される傾向がある。

 自主性が重視される成長期の企業は、他人からの指図を嫌うアスペルガー症候群には適応しやすい可能性が高いと自分は思う。

そして、「自主性重視」の働き方は、アスペルガーの全タイプに向くが、特に積極奇異型ASDに向くと自分は思う。

積極奇異型ASDは、併発したADHDの影響で、自分の拘りの対象について一方的にしゃべり続ける傾向があり、コミュニケーションの障害は軽めだと自分は思う。

だが、積極奇異型ASDは、自己主張できる分、社会性の障害が大きく現れる傾向があると自分は思う。

そのため、「自主性重視」の働き方は、積極奇異型ASDに特に向くと自分は思う。

5.「実力主義」の解説

 東大卒の本田秀夫医師の著作「自閉症スペクトラム」には、
『自閉症スペクトラムの子供は、「仲良くする」事と「仲間内で競う」事を使い分けるのがむずかしい。
 「競争」の方が結果(勝敗)が明白なため、一番にこだわる。』
という趣旨の記述がある。

 自分自身、昔通っていた、子供版の実力主義である進学塾が、今までの人生の中で一番適応しやすかった。

 自分が通っていた進学塾は、理解度チェックテストが週一であり、三ヵ月ごとの振分けテストでクラス分けが決まり、座席も成績順で決められていた。

 一見厳しいように見えるシステムだが、成績というはっきりした物が求められる分かりやすいシステムであるため、曖昧な物より具体的な物の方が理解しやすいアスペルガーの特性で、適応しやすかったようだ。

 こういったアスペルガーの特徴は成人後も変わらないようだ。

 あと、一応補足しておくと、外資系にも様々な種類がある。

 アメリカ系の外資系は、イメージ通りの実力主義の外資系。

 ヨーロッパ系の外資系は、ワークライフバランスは重視するが、日本に近い面倒な人間関係があるようだ。

 そして、外資系の中にも、長年日本に支社がある場合、外国人より日本人の比率が高くなっているケースがある。

 アスペルガーに向く実力主義の外資系は、アメリカ系の外資系で、日本人比率が低い会社だと推測される。

6.「同質性が低い集団」の解説

昭和大医学部教授の岩波明教授著の「発達障害」によると、

『海外生活の経験のある発達障害の人は、「日本よりはるかに住みやすかった」と言うことが多い。おそらく、他民族が異文化で交錯している社会においては、「場の空気を読む」「相手の思惑を考えて行動する」といった日本的な行動指針はほぼ無効で、むしろ明確なコミュニケーションや意思表示が求められるからだろう』

という趣旨の記述がある。

 調べてみると、実際に、外国で成功しているアスペルガーの社長がいた。

「アスペルガー社長」はなぜ末期がんを乗り越え、上場を果たせたのか?

上記記事によると、アスペルガー症候群の谷口浩さんは、フィジーで作った語学学校を世界第2位の規模まで育て上げ、2017年2月には株式上場も果たしている。

ただし、「Cocora 自閉症を生きた少女」では、英語が話せない当時10代前半だった日本人の「心良」さんを外国のホームステイ先の家庭に捨て子同然に置いて行った母親のエピソードが記述されている。

 主人公の「心良」さんは、しばらくして、ホームシックに耐えられなくなってリストカットしてしまい、強制的に帰国されられた、とも記述されている。

  充分な語学教育と、文化差の教育など、充分なサポートをつけた上での実行が求められるだろう。

職場での配慮

フランスのある会社の障害者雇用枠での発達障害者への配慮の具体例

  • 電話はならない
  • 外部の人は来ない
  • 2wに一回、心理士がオフィスを訪問

参考「フランスで発達障害の大人が働く職場の社長にインタビュー!

ADHDに向く働き方

まず、自分の発達障害はアスペルガーのため、ADHDはサブテーマとしてしか調べていなく、あまり詳しくない事を前置きしておく。

アスペルガーの人とは対照的に、ADHDの人は多動衝動性からか、営業が得意な傾向がある。

営業の中でも、既存顧客への営業よりも、新規顧客開拓の営業がより向くと思う。

長期的な人間関係より短期的人間関係の方が向くだろうからだ。

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グレタさんの成功のマクロ要因

グレタ・トゥーンベリとは?

グレタさんは、16歳のASDを持つ環境保護活動家。

スウェーデンの議会前で座り込みの活動をした事から有名になり始め、国連で”How dare you!”と過激なスピーチをした事で、日本でもかなり有名になった。

金曜日に選挙権を持たない未成年者がそれぞれの国の議会に座り込みで抗議活動をする事を呼びかけ、世界各国の若者達がそれに応じている。

グレタさんのTwitterフォロワー数は、2019/12/30現在、378万人。

国際的な影響力を持つ環境保護活動家となっている。

偉人の三つの要素

偉人は、

  • 時代
  • 場所

の三つが重なった時に出現する。

グレタさんの場合、それらは、

  • 先進国で少子高齢化で世代対立が起きている現在
  • マイノリティの意見を尊重する風土があるスウェーデン
  • ASDの社会性の障害

だと思う。

先進国の世代対立

先進国では、少子高齢化で世代対立が起きている。

環境問題を先送りにして現在の経済問題解決を優先すれば、中高年層は得をするが、若年層は、将来そのつけを払わされる羽目になる。

また、先進国の国債の問題もあると思う。

先進国の多くは、借金をして、将来世代に支払いさせる形で経済問題を解決しようとしている。

そして、環境対策は、簡単に言えば、資源の浪費を辞め、不便を受け入れて節約しようという事であり、政府の発行する国債額を減らす事にも繋がると思う。

環境対策を優先すれば、景気対策も後回しにされ、国債発行額が減るためだ。

環境問題の裏では、世代間の金銭の奪い合いがあるのだと自分は思う。

スウェーデンの風土

スウェーデンは北欧の福祉国家の一つで、マイノリティの意見を尊重しようという風土がある。

子供で女性、アスペルガー症候群というマイノリティであるグレタさんの意見が、スウェーデンの風土で尊重された事も大きいと思う。

ASDの社会性の障害

ASDの遺伝子が人類に残ってきたのは、集団内の社交をする個体だけではなく、集団外の脅威に注意を払う個体も必要なため、という説がある。

グレタさんは、環境問題という集団外部の脅威に注意を払うASDで、集団内部の交流に注意を払っていた定型発達者達に警告を発しているのだと思う。

また、ASDの社会性の障害は、集団の暴走を防ぐ事に役立つ。

グレタさんは、経済発展を優先し、環境問題をないがしろにするという集団の暴走を防いでいるASDだと捉える事もできる。

ちなみに、ASDの拘りが向いている対象でないと、ASDの社会性の障害によって、集団の暴走を防ぐという特徴は発揮されにくいと思う

例えば、自分は環境問題には興味がない

だからか、グレタさんの話す事は正しいとは思うが、環境問題のために何かしようとは思わない。

航空機利用を控える程度の事は協力しようと思うが、日本で環境保護運動のデモを組織しようとまでは思えない。

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グレタさんのTwitterフォロワー数分析

グレタ・トゥーンベリとは?

グレタさんは、16歳のASDを持つ環境保護活動家。

スウェーデンの議会前で座り込みの活動をした事から有名になり始め、国連で”How dare you!”と過激なスピーチをした事で、日本でもかなり有名になった。

金曜日に選挙権を持たない未成年者がそれぞれの国の議会に座り込みで抗議活動をする事を呼びかけ、世界各国の若者達がそれに応じている。

グレタさんのTwitterフォロワー数は、2019/12/30現在、378万人。

国際的な影響力を持つ環境保護活動家となっている。

グレタさんのTwitterフォロワー数

以下に、グレタさんと他の有名人の、Twitterフォロワー数と2019/12/23現時点でのTwitter歴を一覧で示す。

  • グレタさん 373万人  約一年半
  • ヴィクトリア・ジャスティス 1043万人 約10年
  • ミランダ・コスグローブ  743万人 約10年
  • アリアナ・グランデ 6821万人 約10年
  • セレーナ・ゴメス    5920万人 約10年
  • ジャスティンビーバー     1億740万人 約10年
  • トランプ大統領  6784万人 約10年
  • オバマ大統領  1億1087万人 約12年
  • 安倍晋三首相 161万人 約7年
  • 立花孝志 13万人 約10年
  • 堀江貴文 335万人 約10年
  • ベッキー 197万人 約8年

ヴィクトリア・ジャスティスからジャスティンビーバーまでの人達は、アメリカの20代の芸能人たちだ。

このデータからは、

  • 英語圏の有名人達は日本語圏の有名人よりもフォロワー数が多い
  • 英語圏の中ではグレタさんはまだ有名人の仲間入りをした所で伸び代がある

といった事が読み取れると思う。

グレタさんのTwitterフォロワー数の経済的価値

グレタさんのTwitterフォロワー数は記事執筆時点で363万人。

有名人が宣伝ツイートをする場合、フォロワー数×2~4円が相場。

グレタさんが宣伝ツイートをするなら、ツイート一つが726万~1452万円になる。

現在の日本人の平均年収は約400万円程度。

グレタさんは、その気になれば、ツイートを一回するだけで、日本人の平均年収の約2~3倍を稼ぐ事ができるという事だ。

実際には、彼女は裕福な家庭の子のため、しないだろうが、彼女の影響力の分かりやすい指標として、計算してみた。

グレタさんの動画・写真技術

グレタさんは、写真や動画をツイートにつける事があり、それは中々センスが良い。

例えば、上記のツイートは、グレタさんのアカウントの固定ツイートだ。

そのツイートに埋め込まれた動画では、森の中でグレタさんが落ち着いた音楽をBGMとしながら、環境問題を話している。

そして、話の緩急に合わせて、グレタさんの顔がアップになったり、肩が見える距離までカメラの視点が後ろに下がったりしている。

そして、動画の最後では、グレタさんの瞳がアップされるという演出がされている。

環境問題を森の中で話すのは、良い場所の選び方だし、話の盛り上がりに合わせて、カメラの視点の距離を動かすのも、良い演出だ。

また、上記ツイートでは、鉄道に乗る自分の姿の写真を投稿しており、それは、窓から入る光がグレタさんの顔を照らし、良い雰囲気の写真となっている。

グレタさんの旅には彼女の父親が同行しているようだが、グレタさんの父親は俳優であり、メディア関係者だ。

保護者が上記の動画・写真を撮影している場合、メディア関係者の父親の編集技術もグレタさんのソーシャルメディアの活用の一助になっていると自分は思う。

もし、グレタさんが自分で撮影・編集している場合、彼女はメディア関係者が多い家庭環境からそういったメディアの活用技術を学んだのかもしれないと自分は思う。

グレタさんの家族は、母親はオペラ歌手、父親は俳優、祖父は映画監督でメディア関係者が多い。

あるいは、グレタさんの一家に遺伝で、写真や動画といった物に対して得意となるような遺伝的特性が伝わっている、という可能性もある。

免責条項
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元次官による引きこもり息子殺害事件について

事件の概要

元事務次官の父親が、引きこもりの息子を殺害した事件。

事件当時、父親は76歳、息子は44歳。

引きこもりの息子の英一郎さんは、ASDだと診断されていた。

中高でいじめ被害に遭い、統合失調症にもなったという経緯を経て、引きこもりになっていたらしい。

英一郎さんは、

  • 家庭内暴力
  • 母親がうつ病
  • 娘の縁談が破談になり、娘が自殺

といった迷惑を家族にかけていたとされる。

だが、自分はこれらの説にかなり疑いを抱いている。

英一郎さんのTwitterアカウント

「ドラクエ10ステラ神DQX(熊澤英一郎)」という名前のアカウントがTwitter上にあり、栄一郎さんのアカウントだと言われている。

@hiromi_kanzaki

事件で有名になってしまったのか、ツイートのコメント欄では、誹謗中傷が多くされている。

「発達障害を背景とした毒親」の可能性

発達障害は遺伝するため、息子の英一郎さんにASDがあったなら、父親にもASDがあった可能性がある。

少なくとも軽度のASDはある可能性は高い。

そして、精神科医の水島広子医師の著書「毒親の正体」では、

「毒親の多くには精神疾患があり、最も多いのは発達障害」

だと書かれている。

元次官の父や英一郎さんの母は、「発達障害を背景とした毒親」であった可能性が高いと自分は思う。

例えば、英一郎さんは「子供の頃、勉強しないと、母がオモチャを壊した」というツイートもしていた。

元次官の父が、「1E」のASDである可能性

そして、総合IQが高いギフテッドと発達障害を併発した場合は、二重に例外的という意味で、「2E」と呼ばれる。

これは個人的考えだが、総合IQが平均範囲内の場合でも、発達の偏りで平均より高いIQ群がある場合は、「1E」と呼べると思う。

1Eは、準ギフテッドといった存在だと自分は思う。

そして、元次官の父は、「1E」のASDだった可能性はないか、と自分は思う。

アスペルガーは、発達の偏りで、勉強が得意で人付き合いが苦手な傾向がある。

元次官の父は、「1E」のASDで、事務次官というエリート職につけた、という可能性があると自分は思う。

もちろん、事務次官になれるほど優秀なら、「2E」の可能性もあるが。

そして、英一郎さん自身も「1E」のASDであった可能性があり、中高一貫校でいじめ被害に遭わなければ、彼の興味のあったアニメの分野で成功できた可能性があると自分は思う。

家庭内暴力が「モラルハラスメントの破裂行動」である可能性

「カウンセラーが語るモラルハラスメント」には、「モラルハラスメントの破裂行動」という現象が書かれている。

心理的暴力の被害者が、我慢できずに物理的暴力でやり返してしまう現象の事だ。

英一郎さんの家庭内暴力は、「発達障害を背景とした毒親」だった両親への「モラルハラスメントの破裂行動」であった可能性があると自分は思う。

元次官の父は、公務員だったという職業柄、真面目な性格だと思われる。

そうした真面目な性格で、引きこもりの息子を社会復帰させようと、かなり厳しく言っていたのではないだろうか?

ASDは他人の感情が分からないため、相手を酷く傷つける事も言ってしまう傾向がある。

元次官の父は、自身のASDの特性もあり、息子を酷く傷つける事を言ってしまい、家庭内暴力を誘発していたのではないだろうか?

反証としては、スクールカーストで下の生徒が学校で受けたいじめのストレスを、家庭で家族に八つ当たりする傾向がある事だ。

だが、それは英一郎さんが学生時代の頃の家庭内暴力にしか影響していないはずだ。

学生でない時期の家庭内暴力は、元次官の「発達障害を背景とした毒親」が主因である可能性が高いと自分は思う。

妻のうつ病が「カサンドラ症候群」である可能性

ASDの夫を持つ妻が、うつ病に似た症状を呈する現象は「カサンドラ症候群」と呼ばれる。

元次官の妻がうつ病になった原因は、英一郎さんだとされている。

だが、元次官自身のASDによる「カサンドラ症候群」が主因で、英一郎さんの引きこもりがうつ病発症の引き金を引いたという可能性があると自分は思う。

そして、カサンドラ症候群には、子供への虐待が伴うと自分は思う。

「毒親の正体」で毒親の背景にある精神疾患の一つとして、「 DVなどの環境問題 」が挙げられている。

カサンドラ症候群は、ASDの夫による無自覚のDVだと言える。

故に、カサンドラ症候群には子供への虐待が伴うと自分は思う。

英一郎さんは、元次官の父による母のカサンドラ症候群で、子供の頃、虐待されていたのではないだろうか?

前述の「勉強しないとおもちゃを壊された」というツイートはその証拠になると自分は思う。

娘の自殺が「娘自身のASDによる適応障害」が主因である可能性

発達障害は遺伝するため、英一郎さんにASDがあった場合、きょうだいにもASDがあった可能性が高い。

自殺した娘にもASDがあった場合、自殺の主因は、娘自身のASDによる適応障害ではないだろうか?

結婚を、その適応障害からの逃避先として見ていて、それが断たれた事による自殺、という可能性はないだろうか?

あと、現代人が、縁談が破断になったくらいで自殺するだろうか?

娘の年齢がよく分からないが、きょうだいのため、英一郎さんと同程度と仮定した場合、おそらく、結婚適齢期である20~35歳だった時期に縁談があったと推測されるため、縁談は10~20年前。

2000年代初頭の時期に、若者が、縁談の破断程度で自殺するだろうか?

自分は、娘の自殺と、英一郎さんによる縁談の破断には、因果関係が薄い可能性が高いと思う。

元次官の父が取るべきだった解決策

  • いじめ後遺症へのEMDR
  • オキシトシン実用化を待つ
  • 観光ビザによる海外療養

英一郎さんは、中高で激しいいじめ被害に遭っていた。

彼は、受けたいじめが、ASDのフラッシュバックになっていた可能性が高い。

そうしたいじめ後遺症は、EMDRを使って治療する事が必要だと思う。

いじめ後遺症を治療しないと、社会復帰が壮絶な恐怖に感じるからだ。

津波が来た時、家から出られないタイプの引きこもりの中には、家から避難せずにそのまま亡くなった人もいたそうだ。

それくらい、いじめ後遺症があると、社会が恐怖になるのだ。

あと、いじめの原因と責任は別だ。

英一郎さんがいじめを受けた原因として、ASDの社会性の障害と見られる行動があったそうだ。

現在研究中のオキシトシンは、ASDの性格的特性を緩和する薬剤。

オキシトシンが実用化されれば、英一郎さんの社会復帰にも役立った可能性が高い。

また、岩波明教授の「発達障害」には、「発達障害を持つ人は海外では暮らしやすい。多民族多文化の外国では社会の同質性が低く、空気を読む文化がないからだ」

という趣旨の記述がある。

外国で海外療養すれば、英一郎さんの回復につながった可能性がある。

ちなみに、観光ビザは、最大三ヵ月程度だ。

一つの国当たりの期間のため、療養先を次々変えれば、一年くらいは海外療養できたはずだ。

英一郎さんが20代の頃なら、最大一年間のワーキングホリデービザも使えたと思う。

そうして療養して回復した後、就労ビザを正式に取って社会復帰すれば良かったと自分は思う。

元次官で、キャリア官僚は天下りで退職金を多くもらうため、経済的にはかなり余裕があったと思われ、その程度の出費は、大した事なかったはずだ。

ただ、元次官は高学歴だが、高齢で新しい事の吸収が難しくなっていたと思われる。

英一郎さんが発達障害と診断された後、こういった治療法を計画するために、大人の発達障害の知識を吸収する事は難しかったかもしれない。

まとめ

現在、元次官の父は、一審判決を不服として控訴している。

元次官の父は、高齢であり、日本の裁判は時間がかかるため、時間切れを狙っているという側面があると思う。

自分は、元次官の父が「発達障害を背景とした毒親」であった可能性や妻や娘の被害が栄一郎さんが主因ではない可能性を踏まえて、二審では逆に、一審よりも重い処罰を下すべきだと思う。

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ASDとオキシトシン

オキシトシンとは?

オキシトシンは、自閉症スペクトラム向けに研究中の薬剤だ。

オキシトシンは脳内ホルモンで、愛情ホルモンと呼ばれる一方、集団外部の人へ冷たくなるという作用もある。

ASDはオキシトシンの血中濃度が低く、それがASDの特性の原因ではないかと見られている。

オキシトシンは、ASD向けに注目される前から不妊治療などに使われてきた。

ASDの特性と原因

オキシトシンの治験結果、「世界初 自閉スペクトラム症へのオキシトシン経鼻スプレーの治療効果を検証しました 」によると、

「その結果、面談場面での振る舞いから専門家が評価した対人コミュニケーションの障害に対するオキシトシンの効果はプラセボ効果(※4)を上回らなかった」

「また、もう一つの主な症状である常同行動と限定的興味や、視線の計測で評価した対人コミュニケーションの障害の客観的な指標については、オキシトシンの投与で改善していました」

との結果が報告されている。

つまり、ASDの特性の原因は、

  • オキシトシンの血中濃度の低さ:社会性の障害、常同性、興味範囲の限定性
  • 発達の偏り:コミュニケーションの障害

なのだと思う。

ちなみに、「視線の計測で評価した対人コミュニケーションの障害の客観的な指標」は、他者への興味を示す物であり、社会性の障害の範囲内だと自分は思う。

オキシトシンは、ASDの性格的な特性を消すが、能力の偏りには効果がないと思う。

ASDの男女比とオキシトシン

ASDは男性が多く、女性が少ない傾向がある。

それには、文化的な要素が原因で女性のASDが目立たないだけという説があった。

だが、オキシトシンは愛情ホルモンと呼ばれ、不妊治療にも使われる。

女性のASDが少ないのは、男女のオキシトシン分泌量に差があって、それで女性のASDの性格的特性が出にくくなっている、という可能性がある。

オキシトシンの想定用途

  1. 反社会的な物への拘りが原因のASD犯罪者
  2. 反社会的ではない拘りが原因のASD犯罪者
  3. 拘りによる適応障害
  4. 発達障害を背景とした毒親
  5. カサンドラ症候群
  6. 集団いじめの予防

上記四つの内、本人が拒否しても、強制的にオキシトシンを投与しても良いのは、1の「反社会的な物への拘りが原因のASD犯罪者」だけである。

残りのタイプには、オキシトシンの前に環境調整やSSTで治療を試みた上で解決できない場合にだけ、オキシトシン投与を検討すべきである。

また、上記四つのタイプ以外に、ASDの適応障害パターンとしては、

  • 単独犯いじめ被害による適応障害
  • 周囲の迫害行為が原因の問題行動

などが想定される。

だが、上記のタイプは、オキシトシンの血中濃度の低さとは、直接的な因果関係がないため、投与しても無駄である。

以下で、ASDの適応障害パターンについて解説していく

反社会的な物への拘りが原因のASD犯罪者

「ケーキの切れない非行少年たち」には、「人を殺す事」に拘りを持ってしまったASDの非行少年が挙げられている。

この場合、オキシトシンを投与する事で、「人を殺す事」への拘りを消す事が可能だと自分は思う。

そして、オキシトシンの実用化まで、反社会的な拘りが原因のASD犯罪者は、刑務所・閉鎖病棟から出してはいけないと自分は思う。

筆者もASD当事者だから分かるのだが、ASDの拘りはかなり強力であり、「説得」で変える事は不可能だからだ。

反社会的ではない拘りが原因のASD犯罪者

ダリウス・マッカラムは、電車やバスに拘りを持つASDで、ただ「電車やバスの運転を楽しみたい」というだけの動機で勝手に電車やバスを乗り回し、30回以上逮捕されている。

そして、ダリウスさんは、テストをしてみた所、現役の地下鉄運転手より豊富な知識を持っていたそうだ。

子供の頃から地下鉄に入り浸り、地下鉄運転手に教わっていたためらしい。

そのため、彼を地下鉄運転手として雇ってあげてはどうか、という提案もされたらしいが、彼に前科がある事で却下されたそうだ。

ちなみに、最初に彼が逮捕されたのは、彼が少年の時、地下鉄運転手が彼に運転させたかららしい。

そういった背景からダリウスさんは30回以上も逮捕され、人生の多くの時間を刑務所で浪費してしまっている。

彼の電車やバスへの拘りそのものは、反社会的ではないが、少年の頃についた前科のせいで地下鉄運転手へ就職できず、犯罪に繋がってしまっている。

まとめると、反社会的ではない拘りが原因のASD犯罪者は、まず環境調整を試みて、環境調整で解決できない場合、オキシトシンの投与を検討する、といった対処が望ましいと自分は思う。

拘りによる適応障害

プラモデルに拘りを持ってしまったASDの青年が就職活動をしなくなり、専門医が説得に当たったが、就職再開には7年を要した、という事例がある。

その場合、まず拘りを活かして経済自立できないかという方向性で環境調整を試み、それでも無理な場合、オキシトシンの投与を検討すべきだ。

発達障害を背景とした毒親

精神科医の水島広子医師は、著書「毒親の正体」で「毒親の多くには精神疾患があり、最も多いのは発達障害」と述べている。

そうした「発達障害を背景とした毒親」は、ADHDとASDの二タイプがある。

その内、「ASDを背景とした毒親」には、オキシトシンが有効である可能性が高い。

ちなみに、ADHD向けには、コンサータやストラテラなどの薬剤が既に開発されている。

「ADHDを背景とした毒親」には、コンサータやストラテラなどの薬剤が有効であると思う。

ただし、

  1. 「発達障害を背景とした毒親」向けのソーシャルスキルトレーニング(授業形式で人付き合いノウハウを教える治療)を受けさせる
  2. それでも解決しない場合に、薬物投与を検討

といったステップで治療を進めるべきである。

ただし、2019/12/30現在は、「発達障害を背景とした毒親」向けのソーシャルスキルトレーニングは、存在しない。

カサンドラ症候群

カサンドラ症候群は、ASDの夫を持つ妻が、うつ病に似た症状を呈する事。

カサンドラ症候群の場合、ASDの夫へのオキシトシン投与も治療法の一つとして有効だと思われる。

ただし、

  1. 女性の側が経済自立して離婚、という環境調整を試みる
  2. それができない場合に、夫へのオキシトシンの投与を検討

といったステップで治療を進めるべきである。

集団いじめの予防

東大卒の脳科学者の中野信子教授は、著書「ヒトはいじめをやめられない」で、

「いじめは、人間の本能に組み込まれている「集団の裏切り者への制裁システム」の暴走」

だと述べている。

ここからは個人的意見だが、ASDは社会性の障害で、集団の多数派に逆らってしまうため、「集団の裏切り者への制裁システム」の暴走に遭いやすいのだと思う。

そのため、オキシトシンで社会性の障害を含めた性格的な特性を消せば、集団いじめ被害には遭いにくくなると思う。

だが、ASDの社会性の障害には、集団の暴走を防ぐ役割がある。

ASDにオキシトシンを投与すれば、集団いじめの予防にはなるかもしれないが、集団の暴走が起きやすくなるという副作用が出るだろう。

故に、ASDへの集団いじめには、

  • 学校においては、ホームスクールや教室への監視カメラ設置
  • 職場においては、ASDに向く働き方を試す

といった対策をして、それでもダメな場合に、オキシトシンを検討すべきである。

単独犯いじめの予防

いじめには、

  • 集団いじめ
  • 単独犯いじめ

の二種類がある。

前述した通り、オキシトシンは、集団いじめの予防には効果がある。

だが、単独犯いじめの予防には効果がない

単独犯いじめの場合は、ASDのコミュニケーションの障害が、「付け込みやすい隙」として狙われているためだ。

例えば、心理的いじめの被害に遭うと、周囲に助けを求めても、コミュニケーションの障害が重いASDは、曖昧な心理的いじめの手口を上手く説明できず、逆にASDの方がおかしい人だと思われる事がある。

ASDのコミュニケーションの障害は、発達の偏りによる物であり、オキシトシンの血中濃度の低さが原因ではない。

単独犯いじめの予防には、ソーシャルスキルトレーニング(授業形式で人付き合いノウハウを教える治療)など、「知識」が効くと自分は思う。

周囲の迫害行為が原因の問題行動

「ケーキを分けられない非行少年たち」には、「軽度の知的障害や発達障害を持つ少年たちが、学校で壮絶ないじめに遭い、そのストレスを背景として幼女への猥褻行為に及ぶなどの問題の構造がある」と述べられてる。

「発達障害と少年犯罪」にも、「発達障害と犯罪には直接的因果関係はないが、迫害体験を第三因子とした間接的相関関係はある」といった内容が書かれているようだ。

また、「カウンセラーが語るモラルハラスメント」には、「モラルハラスメントの破裂行動」という概念が紹介されている。

心理的暴力の被害者が我慢できずに、物理的暴力で反撃してしまう、という現象の事だ。

ここからは自分の考えだが、ASDはコミュニケーションの障害で、心理的暴力に弱く、一方的に嬲られる傾向がある。

そのため、「モラルハラスメントの破裂行動」で一方的に加害者にされてしまいがちだと思う。

このタイプは、集団いじめ被害と単独犯いじめ被害の両方が混ざっていると見られる。

集団いじめ被害が原因の場合は、オキシトシンで集団いじめ被害を予防する事ができるだろう。

だが、単独犯いじめ被害が原因の場合は、オキシトシンは効果がないだろう。

どちらなのか見極める事が必要だ。

ニューロダイバーシティ

ニューロダイバーシティは、発達障害を、障害ではなく「人類の生息環境に対する適応」と考える。

アスペルガーは、100人に一人。

他の遺伝子疾患は一万人に一人などが普通であり、自閉症スペクトラムは極端に多い。

それは、アスペルガーに存在意義があり、遺伝子が淘汰されなかったからだ、とニューロダイバーシティーでは考える。

そして、ASDの存在メリットには以下の物がある。

  • ASDの社会性の障害は集団の暴走を防ぐ役割がある
  • 人より物に興味があるASDは、集団外部の脅威を見張る役割がある

オキシトシンとニューロダイバーシティは、正反対の考え方だ。

  • オキシトシンは、ASDの性格的特性を消してしまう治療法
  • ニューロダイバーシティは、ASDの性格的特性を消さず、環境調整やバリアフリーなどで共存しようという考え方

理論的には、オキシトシンは、「反社会的拘りを持つASD犯罪者」のみに限定し、他のASDは、

  • 環境調整
  • SST
  • 発達障害者へのバリアフリーな社会制度

などで解決を試みるべきだ。

だが、実際には、オキシトシンが「反社会的拘りを持つASD犯罪者」以外にも、多く使われてしまうと推測している。

理由は複数ある。

  • 精神科特例の名残で、精神科医の配置数が「1:60」と少なく、診察時間が短いため、時間がかかる環境調整よりも、薬物療法の方が好まれるため。
  • 科学技術を変化させる事より、社会制度を変化させる事の方が難しいため。
  • 発達障害の研究者には、理系の医師が多く、環境調整や発達障害者へのバリアフリーな社会制度のなど文系的な研究が苦手な事。

最初の内は、オキシトシンが多く使われてしまうのは仕方ないが、オキシトシンのASDへの投与にリスクがある事を認識して、対策を打ち、徐々にオキシトシンの投与率を減らしていくべきだ。

対策とは、

  • 精神科医の配置数を「1:15」に
  • 発達障害者へのバリアフリーな社会制度や環境調整を研究する文系の学部・学科を設立する事

などだ。

オキシトシンの投与の原則

  • オキシトシン投与の前に環境調整やSSTで解決を試みる事
  • 「反社会的拘りを持つASD犯罪者」以外のASDには、オキシトシン投与を強制しない事
  • オキシトシンの投与の統計を取り、ASD全体の何割に投与したか、発表する事

ASD全体へのオキシトシン投与率の統計は、集団の暴走の起こりやすさを示す指標になると思う。

オキシトシンのインフォームドコンセント

オキシトシン実用化後は、ASDにオキシトシンを投与する前に、以下の事をインフォームドコンセントとして説明した方が良い

  • ASDにとって大事な拘りが消えてしまう事
  • 興味範囲の限定性や繰り返しの特性は、技術者などへの職業適性になる事

ASDの人にとって、自分の拘りは大切な物のため、自分の拘りを消されるのは抵抗があるだろう、と自分は思う。

少なくとも自分は抵抗を感じる。

オキシトシンが実用化された時には、インフォームドコンセントとして、拘りも消える事を説明した方が良いと思う。

本人が拒否しても、強制的にASDの拘りを消して良いのは、「反社会的な拘りを持つASD犯罪者」だけである。

オキシトシンの個人輸入はやめた方が良い

現在、外国でオキシトシンの点鼻薬が購入できるため、個人輸入をする事もできる。

だが、オキシトシンは、継続的に投与すると耐性ができて、効きにくくなってしまう。

そのため、現在、研究者らが、耐性がつきにくいよう、研究を進めている。

オキシトシンの服用は、耐性がつきにくいよう、工夫されたオキシトシンがリリースされるまで待った方が良いと自分は思う。

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