アスペルガーを持つ人が人付き合いを独学するのに役立つ本のまとめ

発達障害の入門的知識

  • 「自閉症スペクトラム」本田秀夫(精神科医)
  • 「大人の発達障害」林寧哲(精神科医)
  • 「発達障害」岩波明(精神科医)

本田秀夫医師の「自閉症スペクトラム」は、細かいノウハウではなく、基本的な考え方を中心に述べた本。

「苦手の克服より得意を伸ばす」などの考え方が述べられている。

そして、2019/9/16現在は、子供の発達障害の医師や本は割と多いが、大人の発達障害を対象にした本や医師は少なめ。

林寧哲医師の「大人の発達障害」は、そういった少数派の大人の発達障害を対象にしている本で、分かりやすい入門書だ。

岩波明医師の「発達障害」は、当事者や家族向けの本ではなく、学術的な研究といったコンセプトの本。

前述の二冊を読んだ後、更に詳しく知りたい場合に読むと良いと思う。

いじめ対策

  • 「ヒトはいじめをやめられない」中野信子(東大卒脳科学者)
  • 「上司のいじりが許せない」中野円佳(東大卒ジャーナリスト)
  • 「モラルハラスメント」マリーフランスイルゴエンヌ(フランスの精神科医)
  • 「カウンセラーが語るモラルハラスメント」谷本恵美(心理カウンセラー)
  • 「マインドコントロール」岡田尊司(精神科医)
  • 「依存性パーソナリティ障害入門」矢幡洋(臨床心理士)
  • 「Cocora 自閉症を生きた少女」小学校編・思春期編 天咲心良(ASDの女性)
  • 「サイコパス」中野信子
  • 「スクールカーストの正体」堀裕嗣(元中学教諭)

中野信子教授の「ヒトはいじめをやめられない」には、脳科学的に見ると、いじめは、人間の脳に備わった「集団の裏切り者制裁機能」の暴走である、という説明がされている。

発達障害を持つ人はいじめ被害率が高い。

「ヒトはいじめをやめられない」の知識は、発達障害を持つ人のいじめからの自衛に役立つと自分は思う。

アスペルガーを持つ人へのいじめには、「いじり」や「モラルハラスメント」などの心理的虐待が多い。

アスペルガーを持つ人はコミュニケーションの障害を抱えているため、心理的虐待をされても上手く抗議できず、他人に説明して助けを求める事も難しいからだ。

「上司のいじりが許せない」「モラルハラスメント」「カウンセラーが語るモラルハラスメント」からは、そういった心理的虐待から自己防衛するためのノウハウを学べると自分は思う。

あと、ハラスメントには、「理不尽な事をする前に、精神的に支配して抵抗できなくする」といった手口が多い。

例えば、セクハラの前にはパワハラがある、という傾向がある。

そういった精神的支配の手口について書いてあるのが「マインドコントロール」「依存性パーソナリティ障害入門」だ。

受動型アスペルガーは、そういった精神的支配を受けやすいと自分は思う。

「Cocora 自閉症を生きた少女」は、ASDを持つ女性の自伝で、いじめや虐待の体験が書かれている。

アスペルガーを持つ人は、コミュニケーションの障害でいじめ被害を上手く言語化して説明できなかったり、「どういった事で他人に助けを求めればよいのか?」といった事を教えてもらわないと助けを求められなかったりする。

そのため、アスペルガーの当事者にとって、「Cocora自閉症を生きた少女」は、自分の被害を言語化して説明したり、「どういった事で助けを求めれば良いかの判断」などへの、助けになると自分は思う。

あと、いじめには、集団犯と単独犯がある。

前述の「ヒトはいじめをやめられない」は集団犯によるいじめの本だ。

単独犯によるいじめには、

  • 軽度の発達障害者から重度の発達障害者への八つ当たり
  • 加害者にサイコパスの特性があるケース
  • 中年の危機を抱えた中高年が、発達障害を持つ若者へ八つ当たり

といったパターンがあると自分は思う。

「サイコパス」中野信子著は、サイコパスを持つ加害者による、単独犯のいじめへの対策の助けになると自分は思う。

「スクールカーストの正体」は、スクールカーストといじめの関係について書かれている。

「スクールカーストの正体」は学校を対象に書かれているが、大人の社会にも応用できる本だ。

あと、自分は時間がなく読めていないが、田淵俊彦著の「発達障害と少年犯罪」という本がある。

発達障害と犯罪には直接的な関係はないが、いじめや虐待被害で犯罪率が間接的に上がっているという内容が書かれているようだ。

あと、これも時間がなくて読めていないが、「りはめより100倍恐ろしい」という学校での「いじり」の本もある。

詐欺対策

  • 「ダマされない技術」真川清(弁護士)
  • 「嘘の見抜き方」若狭勝(元検事)

「ダマされない技術」には、例えば、

『脅迫で使われるのは、「家族、住所、職場」であり、これら三つは怪しい相手には教えてはいけない』

といったノウハウが紹介されている。

アスペルガーを持つ人は、詐欺対策として、読んでおくと良いと思う。

「嘘の見抜き方」は、元検事の人が尋問のノウハウを書いた本だ。

以下のようなノウハウが紹介されている。

  • 嘘には、「事実の嘘」と「解釈の嘘」があり、「解釈の嘘」は見抜く事が難しい
  • 尋問の時は、解釈ではなく、事実ベースで聞いていく

アスペルガーを持つ人は、言葉の裏の感情が読めず騙されやすい。

「嘘の見抜き方」は、アスペルガーを持つ人が騙されないようにするための助けになると自分は思う。

仕事術

  • 「ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に働くための本」 對馬陽一郎(NPO職員) 林寧哲(精神科医)
  • 「自閉症の才能開発」テンプル・グランディン(ASD当事者、動物学者)

「ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に働くための本」には、

  • スマホとPC両方から書きこめるグーグルカレンダーを使ったスケジュール管理
  • 仮想デスクトップを使ってPCの平行作業の混乱を防ぐ

など、ITツールや小物を使った仕事術が書かれている。

「自閉症の才能開発」は、古い本だ。

テンプル・グランディン教授は、動物学者で発達障害は専門ではないが、社会的に成功できたASD当事者として有名な人だ。

「自閉症の才能開発」には、

  • 重要なルールを守れば、些細なルールは破っても大目に見られる
  • 客先常駐の働き方をしていて、短期的な人間関係だったため、適応できた
  • 自分が異様に見えるようで、仕事相手には疑いの目を向けられる事が多かったが、自分の技術力を証明する設計図を仕事相手に見せて、信用を得てきた。

といった彼女が自分の人生で工夫してきたノウハウが書かれている。

話術

  • 「雑談力が上がる話し方」斎藤考(明治大学文学部教授)
  • 「論破力」西村博之(2ch創業者)

話術には、ソフトな話術とハードな話術があり、以下のように使い分ける。

  • 長期的関係:ソフトな話術
  • 短期的関係:ハードな話術

「雑談力が上がる話し方」は、ソフトな話術の本。

「論破力」はハードな話術の本だ。

あと、「東大話法」という話術もあり、知っておくと自衛に役立つと自分は思う。

気になったら、「東大話法」と検索してみて欲しい。

恋愛ノウハウ

  • 「美人の正体」越智圭太(法政大学文学部心理学科教授)
  • 「新『ナンパ塾』完全極秘マニュアル」草加大介
  • 「口説きの技術」草加大介
  • 「不倫」中野信子
  • 「部長、その恋愛はセクハラです」牟田和恵(京大卒の社会学者)

越智圭太教授の「美人の正体」は、恋愛心理学の本だ。

  • カップルは、容姿のつり合いが取れる人同士で付き合う事が多い
  • 短期的関係では容姿を重視し、長期的関係では性格の相性を重視

などの科学的な恋愛の分析が紹介されている。

「新『ナンパ塾』完全極秘マニュアル」「口説きの技術」は、科学的ではないが、実践的なノウハウが書かれた恋愛ノウハウの本。

中野信子教授の「不倫」は、脳科学から見た「不倫」の本。

不倫は、遺伝子が原因で、不倫遺伝子は、50%の人が持っているといった事が書かれている。

「部長、その恋愛はセクハラです」は、セクハラ加害者の動機について解説されている本。

女性のアスペルガー向けには以下の恋愛ノウハウの本があるが、自分は男性で読んだ事がないため、良い本かどうかは分からない。

  • 「アスピーガールの心と体を守る性のルール」デビ・ブラウン
  • 「アスパーガール:アスペルガーの女性に力を」ルディ・シモン

家庭問題

  • 「毒親の正体」水島広子(精神科医)
  • 「アダルトチャイルドが自分と向き合う本」アスク・ヒューマンケア研修相談室
  • 「アダルトチャイルドが人生を変えていく本」アスク・ヒューマンケア研修相談室

「毒親の正体」には、「毒親」を作る精神医学的事情は以下の4つのパターンがあると書かれている。

  1. 発達障害タイプ
  2. 不安定な愛着スタイル
  3. うつ病などの臨床的疾患
  4. DVなどの環境問題

そして、水島広子医師が見てきた「毒親」で最も数が多いのは、発達障害を持つ人達だと言う。

発達障害は遺伝するため、発達障害と診断された人の親にも軽度の発達障害がある事が多い。

発達障害を持つ人で、親子関係にトラブルを抱えている場合、「発達障害を背景とした毒親」の可能性が高いと自分は思う。

アダルトチルドレンは、「子ども時代に、親との関係で何らかのトラウマを負ったと考えている成人」の事。

アダルトチルドレンの家庭では、以下のように役割が別れる事が多い。

  • ヒーロー
  • スケープゴート
  • ロストチャイルド
  • ケアテイカー
  • クラウン

「発達障害を背景とした毒親」の場合も、家庭がアダルトチルドレンの様相を呈している事が多いと自分は思う。

あと、自分は時間がなくて読めていないが、マルトリートメントの本に、「子どもの脳を傷つける親たち」友田明美(医師)がある。

マルトリートメントとは、「不適切な養育」を意味し、「激しい夫婦喧嘩を見せる」「風呂上りに裸でウロウロ」といった扱いが、子供の脳にダメージを与えて変形させてしまうのだそうだ。

アスペルガーの夫を持つ女性がうつ病に似た症状を呈する「カサンドラ症候群」では、子供がいる場合、激しい夫婦喧嘩を見せてしまい、マルトリートメントになってしまっている事が多いと自分は思う。

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