「発達障害を背景とした毒親予防」のSSTを

毒親と発達障害

精神科医の水島広子医師が書いた「毒親の正体」では、毒親を作る精神医学的事情として、

  1. 発達障害
  2. 不安定な愛着スタイル
  3. うつ病などの臨床的疾患
  4. DVなどの環境問題

の四パターンが挙げられている。

そして、毒親の中で最も数が多いのは、発達障害タイプの人だとも書かれている。

そして、「毒親の正体」には、毒親対策としては、

  • 「心理的支えは期待せず、経済的支えのみ期待する」
  • 「発達障害を持つ親も短時間なら特性を自制できるため、会う時間を短くする」

といったノウハウしか書かれていない。

これらのノウハウはある程度成長し、精神的に自立した10代後半以降の子供にしか実践できない。

幼い子供は、親を心の支えにせざるを得ないし、親と会う時間を短くする事もできない。

つまり、発生後対策だけで予防対策がないのだ。

毒親予防のSST

幼い子供を発達障害を背景とした毒親から守るには、発達障害を持つ親向けの子育てノウハウのSSTが必要だ。

SSTとは「ソーシャルスキルトレーニング」と呼ばれ、授業形式で人付き合いのノウハウを教える治療の事だ。

加えて、定期的に心理士との面接など、継続的支援も必要だと自分は思う。

ちなみに、SSTは、保険適用のため、低所得者層でも受けられるだろう。

また、現在の発達障害を持つ子供達のデータを行政が管理しておき、彼らが成長して大人になり、役所に子供の出生届を提出しに来たら、「毒親予防のSST」の案内を役所で渡す、といったシステムも必要だと自分は思う。

「発達障害を背景とした毒親」の併存疾患

発達障害を背景とした毒親には、

  • 発達障害による適応障害
  • 発達障害を背景とした適応障害で社会的に失敗し、中年の危機
  • パーソナリティ障害
  • カサンドラ症候群

などの疾患が併発している事が多いと思う。

親が、親自身の発達障害で職場で適応障害に陥っているが、終身雇用や年功序列の職場で、職場に通い続けさえすれば解雇されない場合は、親自身の適応障害が表面化しにくいと思う。

そして、そういった「隠れた適応障害」で、毒親になる、といったパターンがあると自分は思う。

また、親自身が、発達障害を背景とした適応障害で社会的に失敗している場合、中年の危機になり、家庭で家族に過剰に威張る事があると思う。

そしてそういった場合は、威張る親に、発達障害の特性で尊敬するそぶりを見せない子供に、中年の危機に陥った親が心理的攻撃をして無理やり尊敬させようとして毒親になる、というパターンもあると思う。

また、発達障害にはパーソナリティ障害が併発しやすい。

自己愛性パーソナリティ障害を併発した尊大型ASDや、反社会性パーソナリティ障害の併発があるタイプのADHDの場合、毒親になりやすいと自分は思う。

あと、妻がカサンドラ症候群を発症するほど、夫のアスペルガーの特性が強い場合、子供に対しては、「毒親」という形で夫のアスペルガーの特性が悪影響を及ぼしている可能性が高い。

また、「毒親の正体」には、毒親を作る精神医学的事情として、

  1. 発達障害
  2. 不安定な愛着スタイル
  3. うつ病などの臨床的疾患
  4. DVなどの環境問題

と書かれている。

カサンドラ症候群は、アスペルガーの夫による無自覚のDVとも言え、カサンドラ症候群の妻も、ストレスで毒親になりえると自分は思う。

そういった併発疾患も、毒親の原因として治療した方が良いと自分は思う。

発達障害のタイプが異なる場合

親の発達障害のタイプと子供の発達障害のタイプが異なると、毒親問題に発展しやすいと思う。

発達障害のタイプが親子で同じであれば子供の特性を親も理解しやすいが、異なると子供の特性を親が理解しにくく、毒親の原因になりえると思う。

例えば、ADHDを持つ人とASDを持つ人が結婚してASDあるいはADHDの子供を設けた場合、片方の親と、子供の発達障害のタイプが異なる事になる。

そして、同じASD同士でも、親子が、ADHDの併発があるタイプとないタイプと下位分類が違う場合、毒親問題に発展しやすいと思う。

ADHD同士でも、親子が、ASDの併発があるタイプとないタイプで下位分類が違う場合も、毒親問題に発展しやすいと思う。

あと、親子共にASDの場合、ASDの拘りの対象が親子で違う場合は、毒親問題に発展しやすいと思う。

家出少女と毒親問題

また、家出少女が売春をする現象があるが、家出の背景には、「発達障害や精神疾患を背景とする毒親」があるのではないだろうか?

もしそうなら、未成年売春などの非行をした児童を補導した場合、虐待がなかったか、アンケートを取り、虐待があった場合、親を精神科に通院させる、といった対処が必要だと自分は思う。

ちなみに、発達障害は遺伝するため、親が「発達障害を背景とした毒親」の場合、家出少女達にも発達障害がある可能性が高い。

そして、ASDを持つ家出少女の場合、コミュニケーションの障害で、曖昧な心理的・経済的虐待被害を上手く説明できないと考えられるため、口頭での質問ではなく、チェックマーク形式のアンケートにした方が良いと自分は思う。

引きこもりの家庭内暴力と毒親問題

また、引きこもりの25%はASD。

出展:「4人に1人以上が発達障害!? 引きこもる大人たちが働けない本当の理由

そして、引きこもりの10%には家庭内暴力が伴う。

出展:「「ひきこもりは非常に犯罪率が低い集団としか言いようがない」精神科医・斎藤環氏が過剰な報道に苦言

「発達障害を背景とした引きこもり」の場合、発達障害は遺伝するため、引きこもりの保護者にも発達障害がある可能性が高い。

そして、引きこもりの保護者が彼ら自身の発達障害によって、「発達障害を背景とした毒親」になっている可能性が高い。

そして、引きこもりの家庭内暴力は、「発達障害を背景とした毒親」が引きこもりの子供に虐待をした結果、引きこもりの子供が「モラルハラスメントの破裂行動」として、家庭内暴力を起こしている、という可能性があると自分は思う。

モラルハラスメントの破裂行動とは、心理的暴力の被害者が我慢しきれずに物理的暴力で反撃してしまう事を指す。

引きこもりに家庭内暴力が伴う場合、親や家族の発達障害を検査し、彼らに「毒親予防のSST」を受けさせた方が良いと思う。

また、検査を勧めた時に、引きこもりの家族が「被害者を責めるのか!?」と怒った場合、「原因と責任は別です」と説得すると良いと自分は思う。

また、ASDを持つ引きこもりはコミュニケーションの障害で、曖昧な心理的・経済的虐待を上手く説明できないと思われるため、口頭ではなく、チェックマーク形式のアンケートで毒親問題がないか、聞いた方が良いと自分は思う。

免責条項
・当ブログは、管理人が書籍を中心に得た情報を分析してまとめていますが、あくまで管理人個人の主観による物です。
・治療や就労、及びそれらに付随する一切の事柄の判断は読者の責任でお願いします。
・掲載情報にはできる限りの正確さを心がけていますが、管理人は医療関係者ではないため、万一当ブログを利用する事で損害が発生しても、責任は負いかねます。
・上記の事柄をあらかじめ承知しておいてもらえるようお願いします。

アスペルガーへのいじめの集団構造

いじめの分類

ASDへのいじめは二つのパターンに別れる。

  • 集団いじめ
  • 単独犯によるいじめ

いじめ加害者の動機

そして、いじめ加害者の動機はそれぞれ以下にようになる

  • 集団いじめ:「集団の裏切り者への制裁システムの暴走」
  • 単独犯によるいじめ:「集団いじめの被害者の八つ当たり」

東大卒の脳科学者の中野信子教授は、著書「ヒトはいじめをやめられない」で、

「いじめは、人間の本能に組み込まれた集団の裏切り者への制裁システムの暴走」

であると述べている。

ちなみに、「ヒトはいじめをやめられない」で述べられているいじめは、集団いじめが対象だ。

単独犯いじめについて解説する。

精神科医が書いた「ケーキを切れない非行少年たち」によると、非行少年たちには、軽度の発達障害や知的障害がある事が多く、そのせいで、学校で壮絶ないじめに遭い、その凄まじいストレスを背景として、幼女への猥褻行為などの非行行為に及ぶ事が多いらしい。

そして、自分の経験では、集団いじめの被害者は、幼女への猥褻行為など、明確な違法行為に及ばなくても、単独犯いじめによって、ストレスを発散するタイプも多かった。

また、単独犯いじめの加害者で数が多いのは、集団いじめの被害者の軽度の発達障害者だが、その他のタイプも複数種類いると思う。

自分の知っている、その他のタイプでは、サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)も、単独犯いじめの加害者にいると思う。

いじめ被害者の「脆弱性」

まず、前置きとして、いじめの「責任」と「原因」の二つは別だという事を念押ししておく。

いじめ被害者には、原因はあっても責任はない事が多い。

また、「情報処理安全確保支援士」の教本によると、情報セキュリティでは、

  • 「脆弱性」
  • 「脅威」

という概念を使う。

ASDの特性は、いじめに対する「脆弱性」になる事が多いのだ。

ASDがいじめに遭う「脆弱性」は、それぞれ、以下のようになる。

  • 集団いじめ:社会性の障害
  • 単独犯いじめ:コミュニケーションの障害

集団いじめは、ASDの社会性の障害で、多数派の意見に逆らってしまい、その結果、「集団の裏切り者への制裁システム」への暴走が起き、いじめに遭ってしまうのだと思う。

単独犯いじめは、ASDのコミュニケーションの障害につけこまれ、利用されたり、ストレスの捌け口にされたりしてしまうのだと思う。

そして、特性ごとに、強く出やすいタイプがいる

  • 社会性の障害:積極奇異型ASD
  • コミュニケーションの障害:発達の偏りが大きいタイプ、受動型ASD、孤立型ASD

積極奇異型ASDは、併発したADHDの影響で自己主張が孤立型より強めだ。

だが、自己主張する分、社会性の障害が強く出る傾向がある。

孤立型ASDは、ADHDの併発がないASDのみのタイプであり、周囲への興味が薄いのか、自己主張が積極奇異型より弱めだと思う。

そのため、社会性の障害が積極奇異型よりは弱めだと思う。

学校の場合
  1. 定型発達者から、積極奇異型ASDや尊大型ASD、ADHDが、集団いじめを受ける
  2. 集団いじめ被害でストレスを抱えた上記三タイプが、受動型ASD、孤立型ASDに八つ当たりで単独犯いじめ
  3. 単独犯いじめの被害者が家庭で八つ当たり

「スクールカーストの正体」には、スクールカースト下位のグループには、発達障害の特性が見られる生徒が多い、下位グループはいじめを受けがちだと書かれている。

「ヒトはいじめをやめられない」は、前述の通り、いじめは、人間の本能に組み込まれた「集団の裏切り者への制裁システム」の暴走と書かれている。

自分の学校でのいじめ被害などから、こういったパターンがあると分析した。

職場の場合
  1. 実務を担う30代社員から、実務能力が衰えた中高年社員がモラハラを受ける
  2. モラハラでストレスを抱えた中高年社員が、発達障害を持つ20代社員に八つ当たりで「いじり」をしたり、家庭で家族に八つ当たり

職場のパターンの根拠は、以下の二つ。

東大卒の女性ジャーナリストの中野円佳氏の著書「上司のいじりが許せない」では、加齢で実務能力の衰えた中高年社員による、新入社員へのマウンティングとしていじりが行われるとある。

あと、フランスの精神科医マリーフランスイルゴエンヌの著書「モラルハラスメント」には、収入の少ない若年層と加齢で能力の衰えた中高年が、モラルハラスメントの被害に遭いやすい、と記してあったと思う。

精神科デイケアの場合
  1. 発達障害や精神疾患で社会的に失敗した中高年の患者が「中年の危機」を抱える
  2. 「中年の危機」を抱えた中高年患者が、若い発達障害患者にマウンティング
  3. 相談しても、モラルハザードを起こした、やる気のないデイケア職員が隠蔽

精神科デイケアのパターンは、自分の被害体験と、前述の「上司のいじりが許せない」などから、自分で考えたものだ。

その他の場合
  • ADHDが受動型ASDを都合よく利用し、搾取
  • 反社会性パーソナリティ障害(サイコパス)が受動型ASDから搾取
  • 尊大型ASDが受動型ASDを子分のように周りに集め、自分を大きく見せ、尊敬させようとする

ADHDが、おとなしい受動型ASDにつけこみ、理不尽な扱いをしているパターンが多いと思う。

「フレネミー」という言葉があるが、ADHDのASDへの搾取はそれに近いと思う。

サイコパスの場合も、ADHDと同様のパターンが多いと思う。

あと、尊大型ASDには、自己愛性パーソナリティ障害が併発していると見られる。

そして、それには、発達障害による適応障害で社会的に失敗し、プライドを保つために弱い相手に威張らずにいられない、という仕組みがあると思う。

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発達障害の環境調整の研究を

基礎研究タイプが多い研究医

現在、発達障害の研究医の多くは、脳の構造などから発達障害の原因を探る基礎研究タイプが多い。

基礎研究は応用研究の礎になるため、それはそれで重要だ。

だが、多くの発達障害者が必要としているのは、社会生活を送る上での困りごとの解決のためのノウハウの提供、つまり応用研究だ。

発達障害への薬物療法は、ニューロダイバーシティーの観点から、集団の変化への適応力を奪うため、メインの治療法としては好ましくない。

環境調整やSST、発達障害者へのバリアフリーな社会制度の整備・環境調整による共存の方が、メインの治療法としては好ましいだろう。

発達障害者の環境調整の研究に向くのは文系の学者

環境調整やSST、発達障害者へのバリアフリーな社会制度の研究は、理系の医師ではなく、文系の経済学者・法学者・心理学者などの方が向くと自分は思う。

文理融合の学際系学部として、発達障害者に関わる社会制度の研究ができる学部・学科の設立が必要だと自分は思う。

新学部としては難しくても、心理学部や教育学部の学科の一つとしての設立ならば、比較的容易だろう。

筆者は、経済学に拘りを持つタイプのアスペルガーであるため、発達障害の本を読んだ後、発達障害と社会制度の関わりに気づき、その分析をブログ記事にする事ができた。

ただ、ランダム化比較試験などの統計的検証は、大学の研究者でないとできず、個人の独自研究では、政策に活かすほどの信頼性は担保できない。

なるべく早く、大学等の公的研究機関で、発達障害の経済学・法学からの研究が開始された方が良いと自分は思う。

予算とニーズ

予算なら、農学部が時代に合わない規模を維持しているため、農学部を縮小させ、浮いた予算を回す事が可能だろう。

発達障害者は、アスペルガーは100人に一人、ADHDは100人に3~5人、という割合で、日本全体の人口1億2620万人からすると、日本のアスペルガーは126万人、ADHDは378万人~630万人だ。

それだけ多くの人が困っている問題を解決する、というのは社会的意義が大きいため、発達障害の学際系学部の設立は予算が比較的取りやすいのでは?、と自分は思う。

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発達障害の治療を専門資格の独占業務に

医療職の発達障害の知識不足による二次被害

「ケーキの切れない非行少年たち」には、「現在の医療・福祉関係者には、精神疾患や知的障害の知識はあるが、境界知能や発達障害の知識がある人達は少なく、二次被害、三次被害が酷い」といった趣旨の記述があったと思う。

自分は非行少年ではないが、発達障害の当事者。

そして、確かに、医療職の知識不足による二次被害三次被害は酷かった。

しかも、知識不足に無自覚である医療職が多く、それを指摘すると怒り出す事が多かった。

例えば、ある精神科病院で、発達障害の専門病院に転院したいと申し出た時、ドクターショッピングだと逆に責められた事があった。

他には、アスペルガーの拘りによる適応障害になっていた筆者に、精神科医の多くが、説得や心理的暴力でASDの拘りを無理やり変えようとしてきたりもした。

ASDの拘りは脳内ホルモンのオキシトシンの血中濃度の低さが原因で説得や心理的暴力では変えられないのにも関わらず。

筆者は、「医療職の発達障害の知識不足による二次被害」「精神科デイケアのいじめ被害」で一時期、かなり心理的安全を侵されるといった状況に置かれた。

最終的には、自分で発達障害について勉強し、医師や保護者に本を引用して、「ASDの拘りによる適応障害」を説明し、何とか心理的安全を確保する事ができた。

現在は、そういった二次被害のせいで、精神科病院に近づくのが怖くなってしまっている。

発達障害の治療を専門資格の独占業務に

前述したように、発達障害の専門知識がないと、医療職でも虐待が多発するため、発達障害の治療を、専門資格の独占業務とする事が望ましい。  

種類としては、以下の物があると良いと思う。

  • 医師向けの専門医資格
  • 下級医療職向けの専門資格
  • 当事者の家族や職場の上司向けの学習のための簡単な資格

できれば、知識不足の人が発達障害を持つ人に関わる事を完全になくすために、業務独占の国家資格として作った方が良い。

国家資格を作るのがすぐには難しい場合は、ないよりはマシなため、名称独占としての民間資格でも良い。

民間資格なら、社会福祉法人を事務局にして作れる。

資格ビジネスとして見ても、ニーズは高いはずだ。

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知的障害が伴わない発達障害者は「準障害者」に

知的障害の伴わない発達障害者は、「準障害者」という扱いにした方が良いと自分は思う

知的障害の伴わない発達障害者は、環境が合えば、普通に働けるからだ

発達障害という言葉の使われ方

  • 発達障害そのもの
  • 発達障害を背景とした適応障害
  • 発達障害を背景としたいじめ後遺症

発達障害そのものは、「疾患としての障害」ではなく、「人類の生物としての適応」の一つ。

だが、「適応障害」や「いじめ後遺症」はれっきとした「疾患としての障害」だ。

「疾患としての障害」ではない発達障害を「準障害者」という扱いにする理由は、発達障害は、適応障害やいじめ後遺症に繋がりやすいため、それらを予防するための支援が必要だからだ。

発達障害者へのバリアフリーな社会制度もその一つだ。

そして、「準障害者」とすれば、発達障害の当事者にとっては過剰に権利を制限される事がなくなるというメリットとなる。

そして、政府の側には、過剰な支援をする必要がなくなり、社会保障費の効率的な使い方ができるというメリットになる。

境界知能の人も「準障害者」に

「ケーキの切れない非行少年たち」には、境界知能(IQ70~85)の人達が、数が多すぎるため、支援の対象から外され、十分なサポートを受けられていないと書かれていた。

確かに、境界知能の人達に、知的障碍(IQ70以下)並みに手厚い支援をするのは、数が多くて、コストがかかりすぎるため、無理だろう。

境界知能の人達も、準障害者という扱いにし、コストがかかりにくい支援をすると良いと思う。

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適応障害を伴わない発達障害者に予防治療を

適応障害を伴わない発達障害者に対して、「適応障害の予防治療」を提供する事が必要だと自分は思う。

歯医者の「予防歯科」と同じように。

発達障害という言葉の三つの使われ方

発達障害という言葉は、以下の三つの意味合いで使われる事が多い。

  • 発達障害そのもの
  • 発達障害を背景とした適応障害
  • 発達障害を背景としたいじめ後遺症

現在、医療機関で治療対象となるのは、「発達障害を背景とした適応障害」と「発達障害を背景としたいじめ後遺症」の二つで、「発達障害そのもの」だけでは治療対象にならない。

子供の発達障害は、幼児の時の検査で適応障害の有無に関わらず支援の対象になるようだが、現在の大人の発達障害は、重い二次障害がないと医療の対象にはならない。

適応障害を伴わない発達障害者は、現在の医療機関では「発達の偏りはあるが、発達障害ではない」と言われる事が多いようだ。

発達障害と適応障害予備軍

適応障害を伴わない発達障害者には、現在、表面上は問題がないように見えても、かなりの努力をして環境に適応していて、本人が重い負担を感じている「適応障害予備軍」のような人達が一定数いる。

軽度の発達障害者が、定型発達者(健常者)から受ける迫害行為のストレスを、重度の発達障害者に八つ当たりする事で、何とかバランスを保ちながら、社会に適応している「隠れた適応障害」のような人達も一定数いる。

適応障害を伴わない発達障害者には、そういった「適応障害予備軍」や「隠れた適応障害」がある人達が一定割合でいると思われる。

適応障害の予防治療

前述の「適応障害を伴わない発達障害」の人達に、「適応障害の予防治療」として、発達障害の環境調整のノウハウを教える医療サービスがあっても良いと自分は思う。

病院で行う場合は、精神保健福祉士や公認心理士が授業形式で教えると良いだろう。

社会性の障害で集団授業形式が向かないASDの場合は、在宅から見れる動画授業形式が向くだろう。

精神科病院にとってのメリット

近年、連続で診療報酬が切り下げられて、精神科病院の経営も思わしくないようだが、「適応障害を伴わない発達障害者」への「適応障害の予防治療」は、そういった精神科病院の経営改善の一助になり、病院側にも利益があるだろう。

アスペルガー症候群は、重度のみに限ると100人に一人とされるが、軽度まで含めると10人に一人にもなる。

ADHDの方も同様だと思われる。

「適応障害を伴う発達障害」は、100人に一人の重度の発達障害者が対象になっていると思われるが、「適応障害を伴わない発達障害」は10人に一人の軽度の発達障害者が多いと思われる。

つまり、少々語弊がある言い方だが、精神科病院から見た「市場規模」が大きくなるのだ。

政府にとっても、「発達障害を背景とした適応障害」は、適応障害になってから治療するよりも、適応障害になる前に予防治療をする方が、医療費や社会保障費が安く済むため、メリットがあると自分は思う。

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アスペルガーが集団にもたらすメリット

発達障害を、「疾患としての障害」ではなく、「人類の生物としての適応の一つ」とする説は「ニューロダイバーシティ」と呼ばれる。

ニューロダイバーシティの視点から、アスペルガーが集団にもたらすメリットをまとめた。

アスペルガーが集団にもたらすメリット

  • 技術的イノベーション
  • 集団の暴走を防ぐ
  • 集団外部の脅威を見張る
  • リスクに強い

技術的イノベーション

アスペルガーを持つ人は、興味範囲の限定性や繰り返しの特性で、技術者に適性が高く、技術的イノベーションを起こしやすい。

参考記事:「自閉症は人類進化に必須の性質(11月15日Time & Mindオンライン掲載論文)

集団の暴走を防ぐ

アスペルガーを持つ人は、社会性の障害から、集団の多数派に合わせる事よりも、科学的法則を重視する傾向がある。

その社会性の障害の特性から、アスペルガーを持つ人は多数派の意見に流されず、冷静に状況を判断でき、集団の暴走を防いで来た。

参考記事:「自閉症は人類進化に必須の性質(11月15日Time & Mindオンライン掲載論文)

集団外部の脅威を見張る

アカゲザルの群れには、集団内の社交に注意を払う個体と集団外の脅威に注意を払う個体がいて、それは遺伝的に決まっている。

人間の場合、アスペルガーが集団外の脅威に注意を払う個体に当たる。

参考記事:「自閉症者が人類社会に「不可欠」である理由 〜実は障害ではない!

最近では、地球温暖化に反対し、国際的な影響力を及ぼした16歳の環境保護活動家のグレタ・トゥーンベリさんが好例だと自分は思う。

リスクに強い

ASDは不安が強い特性がある。

逆に、サイコパスは恐怖を感じにくい特性がある。

まとめると、不安の感じやすさは、「ASD >健常者 >サイコパス」の順になるのだと思う。

そして、確率分布は正規分布となる。

正規分布とは、簡単に言うと、以下のようになる。

  • 極端にマイナスな事は小さな確率で起きる
  • 平均的なプラスマイナスの事は中程度の確率で起きる。
  • 極端にプラスな事は小さな確率で起きる

そして、

  • ASDは小さな確率で起きる、極端にマイナスな事に備える個体、
  • 健常者は、平均的な確率で起こる平均的な値の事に備える個体。
  • サイコパスは、小さな確率で起きる、極端にプラスな事に備える個体

なのだと自分は思う。

ASDのように不安が強い個体がいれば、確率的に小さいが、ダメージが大きい大災害が起きても、集団が全滅せず、一部分だけでも生き残れる。

逆に、サイコパスのように不安を感じにくい個体がいれば、確率的に小さい大チャンスが訪れた時、それを取り逃す事なく、活かして集団の繁栄に繋げられる。

そして、ASDやサイコパスが100人に一人と少数派なのは、確率的に小さい事に備える個体のため、数が少なくても良い、という事だと自分は思う。

あと、「自閉症スペクトラム」という名前が示す通り、特性はグラデーションのように濃淡を為している。

病院で診断される重度の発達障害者は、100人に一人だが、軽度の発達障害者まで含めると10人に一人にまで増えるらしい。

そういった軽度の発達障害者も同様の傾向があると自分は思う。

まとめると、

  • アスペルガーは不安が強いため、リスクに強い
  • 健常者は通常の事をこなす
  • サイコパスは不安を感じにくいため、チャンスに強い

のだと自分は思う。

あと、アスペルガーは不安が強いため、ストレスに弱く、リスクに弱いじゃないか、という反論もあるかもしれない。

リスク対策には、

  • 予防対策
  • 発生後対策

の二つがある。

アスペルガーは、不安が強く、ストレスに弱いため、発生後対策には弱いかもしれない。

だが、予防対策はリスクそのものの発生を抑えるため、ストレスは発生せず、アスペルガーを持つ人は得意だと思う。

一応補足しておくと、アスペルガーがリスクに強い、というのは自分の個人的な考えだ。

まとめ

アスペルガーを持つ人を「空気が読めない人」として集団から排斥すると、集団の暴走が起きやすくなったり、集団外の脅威への対処が遅れるといった被害が出やすくなる可能性が高い。

政府が少数民族を保護するように、アスペルガーも遺伝的なマイノリティとして、政府が保護する事が必要だ、と自分は思う。

免責条項
・当ブログは、管理人が書籍を中心に得た情報を分析してまとめていますが、あくまで管理人個人の主観による物です。
・治療や就労、及びそれらに付随する一切の事柄の判断は読者の責任でお願いします。
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日本のASDの22%が引きこもりに追い込まれている

引きこもりの四人に一人が発達障害

山梨県立精神保健福祉センターの近藤直司氏は、全国5カ所の精神保健福祉センターに訪れた、引きこもり当事者152人の診断結果を以下のように集計している。

  • 発達障害27%
  • 不安障害22%
  • パーソナリティ障害18%
  • 気分障害14%
  • 精神病勢障害8%
  • 適応障害6%

出典:ダイアモンドオンライン「引きこもりは本当に怠け者!? 95%が精神疾患を持つ現実と偏見の間

また、徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部の境泉洋准教授(臨床コミュニティ心理学)らのグループが、引きこもり当事者や家族に対して、2010年に大規模調査を行った。

その調査では、引きこもり本人のうち、「AQ-J-16-テスト」で広範性発達障害の可能性が高いと思われる人が、

  • 男性では26.3%
  • 女性では15.8%

という割合で含まれていた。

広汎性発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含む呼び方だ。

簡単に言うと、「広範性発達障害」は、現在の自閉症スペクトラムに当たる呼び方だ。

出典:ダイアモンドオンライン「4人に一人以上が発達障害!? 引きこもる大人達が働けない本当の理由

二つの調査結果から、引きこもりの25%が自閉症スペクトラムだいう事が分かる。

日本の引きこもりは合計116万4000人

引きこもりの人数は、15~39歳で54万1千人、40~64歳で61万人3千人で、合計115万4千人。

出典:日経新聞「中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査

115万4000人の25%は、28万8500人となる。

つまり、日本の「ASDを背景とした引きこもり」は28万8500人となる。

日本のASDの22%が引きこもりに

日本の総人口は、1億2615万人。

ASDは100人に一人のため、日本のASDは約126万人。

28万8500人÷126万人 = 約22%

まとめると、日本のASDの22%が引きこもりに追い込まれている計算になる。

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