
引きこもりの四人に一人が発達障害
山梨県立精神保健福祉センターの近藤直司氏は、全国5カ所の精神保健福祉センターに訪れた、引きこもり当事者152人の診断結果を以下のように集計している。
- 発達障害27%
- 不安障害22%
- パーソナリティ障害18%
- 気分障害14%
- 精神病勢障害8%
- 適応障害6%
出典:ダイアモンドオンライン「引きこもりは本当に怠け者!? 95%が精神疾患を持つ現実と偏見の間」
また、徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部の境泉洋准教授(臨床コミュニティ心理学)らのグループが、引きこもり当事者や家族に対して、2010年に大規模調査を行った。
その調査では、引きこもり本人のうち、「AQ-J-16-テスト」で広範性発達障害の可能性が高いと思われる人が、
- 男性では26.3%
- 女性では15.8%
という割合で含まれていた。
広汎性発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含む呼び方だ。
簡単に言うと、「広範性発達障害」は、現在の自閉症スペクトラムに当たる呼び方だ。
出典:ダイアモンドオンライン「4人に一人以上が発達障害!? 引きこもる大人達が働けない本当の理由」
二つの調査結果から、引きこもりの25%が自閉症スペクトラムだいう事が分かる。
日本の引きこもりは合計116万4000人
引きこもりの人数は、15~39歳で54万1千人、40~64歳で61万人3千人で、合計115万4千人。
出典:日経新聞「中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査」
115万4000人の25%は、28万8500人となる。
つまり、日本の「ASDを背景とした引きこもり」は28万8500人となる。
日本のASDの22%が引きこもりに
日本の総人口は、1億2615万人。
ASDは100人に一人のため、日本のASDは約126万人。
28万8500人÷126万人 = 約22%
まとめると、日本のASDの22%が引きこもりに追い込まれている計算になる。

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