アスペルガーを持つ人への接し方のコツ

「~したらどうかな?」と提案型で話す

アスペルガーを持つ人は社会性の障害で他人からの命令を嫌う。

そのため、「~しなさい」ではなく、「~したらどうかな?」と提案の形で言うと受け入れられやすいと自分は思う。

チェックマーク形式のアンケート形式

アスペルガーを持つ人は、コミュニケーションの障害で症状を上手く伝えられない事があるため、精神科の診察では口頭ではなく、チェックマーク形式のアンケートで聞くのが良いと思う。

ちなみに、自由記述形式だと、ASDを持つ人は、長文になったり、興味範囲の限定性から要領を得ない書き方になってしまうと思う。

ASDを持つ人に口頭ではなく、アンケート形式で聞くというテクニックは、精神科の診察だけではなく、警察がASDを持つ被害者・加害者に事情聴取をする時や、精神科デイケアの患者間のトラブルの事情聴取などにも役立つと思う。

拘りの実現に役立つと提案する

アスペルガーを持つ人に何かをやるよう説得したい場合、その人の拘りを実現するために、そのやらせたい事が良い「手段」になる、と説得すると良いと思う。

ただし、そのやらせたい事が、拘りを実現する手段としてあまり良くないのなら、アスペルガーを持つ人は説得されない、と思う

診察時にはタイマーをつける

積極奇異型ASDの場合、診察時間を超えて話過ぎる事があるため、医師の側でタイマーをつけて対策をすると良いと思う。

例えば、自分の担当医の一人だった女性医師は、タイマーを7分時点と10分時点くらいにつけ、ピピっという音で7分時点で話を終わりに持っていき、10分くらいで丁度終了していた。

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権限とマネジメント

権限の種類

確か、「組織サバイバルの教科書 韓非子」では、権力の源泉として、以下の権限を挙げていたと思う。

  • 人事権
  • 財務権
  • 情報権
  • 軍事・裁判権
  • 専門性による依存関係

この6つの内、アスペルガーを持つ人が職場でマネジメントをする時に使うと良い権限は、

  • 人事権
  • 専門性による依存関係

の二つだと思う。

人事権とマネジメント

人事権は、法律的な言い方をするなら、「就業規則の懲戒規定に基づく懲戒権」の事。

簡単に言うなら、部下をクビにできる権限の事。

外資系などの場合、直属の上司に人事権が与えられていため、アスペルガーを持つ人は、管理職になったステップでつまづく事は少ないと思う。

人事権とマネジメントについては、別記事「人事制度とアスペルガー」で詳しく解説してある。

専門性による依存関係

専門性による依存関係は、医師や弁護士をイメージすると分かりやすい。

医師や弁護士は、専門性の高さから、クライアントに対して立場が強い。

もっと身近な例で言うと、家庭で料理を作る母親は、家庭の胃袋を握っているため、専門性による依存関係が家族に対してあると言える。

人事権が直属の上司に与えられない職場の場合、アスペルガーを持つ人は、「専門性による依存関係」で部下をコントロールする方法が向くと自分は思う。

専門性による依存関係とは、例えば、

  • 重要な仕事を囲い込み
  • 最新のソフトウェアの使い方を先んじて覚える
  • 独占業務付きの国家資格

などだ。

アスペルガーを持つ人は、繰り返しの特性や興味範囲の限定性、言語性IQの高さなどから、技術者に適性があると言われるため、「専門性による依存関係」を作るのには向いていると思う。

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試験制度におけるアスペルガーへのバリアフリー

1.アスペルガーには面接試験を選択制に

コミュニケーションの障害を抱えるアスペルガーには、進学時の入試や就職・転職時の採用試験で不利にならないよう、面接試験を選択科目制にする配慮が必要だ

面接試験の代わりにSPIのような適性検査テスト・志望動機をテーマにした小論文で代替、などの選択肢が考えられる。

健常者にとっては、社交的な人は従来通り面接試験を、内気だったり緊張に弱い人は面接以外の試験制度を選べるようになり、選択肢が増えるというメリットになる。

2.発達の偏りを持つ生徒に試験科目の選択制を

発達障害者には、性格的な特性だけではなく、能力の発達の偏りも見られる。

発達の偏りが激しいと「学習障害」という、れっきとした障害にもなる。

そして、「自閉症の才能開発」には『発達の偏りを持つ生徒は、現在の教育システムでは弾かれてしまい、大成できない』、という趣旨の記述がある。

現在の日本の教育制度では、少数の科目で受験できる私立大学が、発達の偏りを持つ生徒を受け入れる役割を果たしている、という可能性が高い。

だが、私立大学は国立大学に比べ、学費が高い。

発達の偏り故に国立大学への進学が制限され、経済的負担が重くなるのは、公平ではないと自分は思う。

加えて、私立大学は国立大学より格下とみなされるため、就職で不利になる傾向がある。

発達の偏り故に国立大学に進学できず、就職で不利になるのは、公平な社会制度ではない。

発達の偏りを持つ生徒には、国立大学の選抜試験で、「特性で苦手な科目を免除する」という配慮が必要だ。

予想される反論としては、「発達の偏りを持つ生徒に、特定科目を免除すると、大学の生徒の質が下がる」という物がある。

その問題は、「免除ではなく選択制」にする事で解決が可能だ。

具体的には、発達の偏りを持つ受験生には、

  • 発達の偏りで苦手な試験科目の代わりに、発達の偏りで得意な分野で代替科目を選択可能に
  • 発達の偏りで苦手な試験科目を免除する代わりに、発達の偏りで得意な科目では大学生レベルの試験を課す

などの対策ができると思われる。

大学生レベルの試験問題を作る事がコストの問題でできないならば、外部の資格試験の上級保持を選抜試験の代わりにすれば良い。

具体的には、英検1級・TOEFL・TOIECの高得点、数学検定1級などだ。

現在の私立大学の受験制度でも、社会科で国立に比べて細かい知識まで問われるという似たようなシステムがある。

だが、暗記科目の社会科よりも、語学や数学の方が習得が難しく、技能としての経済的価値も高い。

「学生の質が下がる」という問題を防ぐには、免除科目への代替科目は社会科などの暗記科目ではなく、語学や数学などの習得が難しい科目のレベルを上げる事で対応した方が良い。

具体的には、

  • 発達の偏りで計算が苦手な生徒には、数学免除の代わりに英検1級の取得を課す
  • 発達の偏りで語学が苦手な生徒には、英語免除の代わりに数検1級の取得を課す

などだ。

英語や数学などの重要科目のより柔軟な選択制は、重要科目のグループの中で行い、その他の重要度が低い教科のより柔軟な選択制は、重要度が低い教科のグループの中で行うと良いと思う。

つまり、国立大学で、試験全体の難易度を変えないよう注意しながら、試験科目の選択の幅を大きくする、という配慮が、発達の偏りや学習障害を持つ生徒へのバリアフリーな対応として必要だと思う。

少なくとも、学習障害を持つ生徒への「受験科目の免除と代替科目の選択」という制度は反対が少ないと思われ、実施しやすいと思う。

なお、発達の偏りを持つ生徒への配慮は、大学受験に限らず、高校受験・中学受験・小学校受験などのステップでも必要だと思われる。

3.感覚過敏を持つ生徒に試験会場での配慮を

感覚過敏とは、視覚・聴覚・触覚などが敏感すぎる事を指す。

聴覚が敏感で雑音が気になってしまい、仕事に集中できない、などの事例がある。

試験会場において、感覚過敏の受験生には特性に応じた配慮が必要だと自分は思う。

例えば、聴覚過敏の生徒には耳栓の使用を許可したり、別室受験を認める、などの配慮だ。

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アスペルガーと1E教育

2Eと1E

総合IQが平均より高く、かつ、発達障害がある人の事は、二重に例外的という意味で「2E」と呼ぶ。

なら、総合IQが平均範囲内でも、発達の偏りで平均より高いIQ群がある人の事は、「1E」と呼ぶと良いと思う。

1Eの人は、準ギフテッドのような存在だとみなせると思う。

1E教育

アスペルガーの場合は、総合IQが平均程度の場合でも、

  • 発達の偏りで言語性IQが高い傾向があり、勉強が得意
  • 社会性の障害やコミュニケーションの障害で、人付き合いが苦手

という特性がある。

そのため、1Eのアスペルガーの生徒の場合は、

  • 習熟度別学習
  • 通信制教育

などの配慮をすると良いと思う。

習熟度別学習は、飛び級の事だ。

通信制学習が良いのは、アスペルガーを持つ生徒は人付き合いの苦手から、集団教育では凄惨ないじめ被害に遭い、二次障害を負う事が多いからだ。

ASDには、「学力試験付き」の通信制を

また、現在の通信制高校、通信制大学は入学時の学力試験がない事が多い。

通信制学校は、不登校児への救済策であり、不登校児には、境界知能の生徒達も含まれるためだろう。

境界知能とは、IQ70~85の人達の事だ。

通信制教育は、

  • 境界知能の生徒向け
  • 1Eの発達障害の生徒向け

の二つに分けて作った方が良いと思う。

つまり、

  • 境界知能の生徒向けには、現在の通信制のままで
  • 1EのASDの生徒向けには、学力試験付きの通信制

といった感じに。

学力試験を実施して、試験結果の上位をランキングにして発表、といった事も、ASD向けの通信制にはつけても良いと思う。

療育の学習コストを削減

「特別支援学級」で育った子の知られざる本音」では、特別支援学級で育った女性が、

「いまは特別支援学級でも普通学級でも、勉強と療育を両方やるってことが、ほぼ不可能ですよね」

https://toyokeizai.net/articles/-/218036?page=4

と述べている。

療育には、様々な種類があるようだが、アスペルガーの場合は、ソーシャルスキルトレーニング(人付き合いを学ぶ事)がメインになると思う。

個人的な意見だが、自分は、ソーシャルスキルトレーニングの学習コストをカットし、勉強に多く時間を割けるようにした方が良いと思う。

苦手な人付き合いは必要最低限だけできるようにし、実生活で人付き合いをなるべく避ける事でそれは実現できると思う。

本田秀夫医師の「自閉症スペクトラム」では、確か、

「ルールを守れば、協調性がなくてもOK」

などの例が挙げられていたと思う。

1Eのアスペルガーの場合、苦手な人付き合いの訓練には時間をかけず、得意な勉強に多くの時間をかけるように支援した方が良いと自分は思う。

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ASDへのSSTは動画授業形式に

SSTとは?

SSTとは、ソーシャルスキルトレーニングの略。

集団授業形式で人付き合いのノウハウを学ぶ治療だ。

患者同士で、習った知識を使って、役割を決めて会話をしてみたり、などもする。

精神科病院のデイケアというリハビリ施設で実施される。

SSTは動画授業形式に

アスペルガーは社会性の障害があるため、集団授業形式のSSTでは、いじめリスクやその他のトラブルのリスクがあり、向かないと自分は思う。

そのため、社会性の障害があるアスペルガーには、集団授業の形式ではなく、動画授業形式で、在宅で視れるようにする事が必要だと自分は思う。

あと、SSTは動画授業にして、Youtube等に無料でアップした方が、政策の費用対効果として見た場合、効率が高くなるだろう、と自分は思う。

引きこもりの1/4は、アスペルガーのため、彼らも自宅で視れる。

予想される反論と答え

予想される反論としては、「実際に病院でのSSTを受けて回復したアスペルガーの人達がいる」だろう。

確かに回復した人もいるだろうが、SSTの継続率が高いのは、軽度の発達障害者であり、重度の発達障害者は脱落率が高いだろう、と自分は思う。

あと、アスペルガーは、社会性の障害から、集団に合わせるのが得意ではなく、マイペースで学ぶ方が向いているだろう。

あと、病院の人達は、集団授業形式のSSTに拘る事が予想されるが、それは、精神科病院の職員の雇用を生む、という経済的な理由があると自分は思う。

動画授業形式だと、必要な雇用の数が、集団授業形式の時に比べ、かなり少なくなってしまうから。

だが、患者から見れば、在宅で視れる動画授業形式の方が、通院の負担も少なく、おそらく治療費も安くなる。

「参加した患者同士で、会話の練習をする、といった事は、動画授業ではできない」という反論も予想されるが、人口知能を使ったチャットボットを使えば、解決可能だろう。

あと、「患者をいじめから守って安全にリハビリできるようにするために、精神科デイケア職員がいるのだ」という反論も予想される。

だが、精神科病院は、デイケアには、精神保健福祉士を法定最低人数しか配置せず、残りの職員には、心理学の知識に乏しい看護師・作業療法士を配置する事が多い。

心理学の知識不足や、知識不足から来ているのか、モラルハザードも酷く、精神科デイケア職員はいじめを見てみぬフリをしたり、被害者が相談しても、いじめを隠蔽したりして、実際には上手く機能していない。

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経営戦略から見たアスペルガーに向く職場

結論から言うと、アスペルガーを持つ人には、「差別化・集中戦略」を取る企業が向くと自分は思う。

三つの経営戦略

経営学の本では、経営戦略を、

  • コストリーダーシップ戦略
  • 差別化戦略
  • 集中戦略

の三つに分類している。

コストリーダーシップ戦略

コストリーダーシップ戦略は、簡単に言うと「薄利多売」の事だ。

仕入れの時に、まとめ買いで値引きをし、安さを実現している事が多い。

まとめ買いをするためには、大きな元手が必要なため、資金力のある大企業がコストリーダーシップ戦略をやる事が多い。

また、薄利多売で、客単価の低さを客数の多さで補っている。

そのため、多くの客を相手にするために、組織規模も大きくしており、必然的に大企業が多くなる。

だが、アスペルガーは社会性の障害やコミュニケーションの障害から、人付き合いが苦手だ。

そのため、アスペルガーは、大組織の社内政治に適応できない事が多いと思われる。

あと、情報処理技術者のプロジェクトマネジメントの教材では、計画は、

  • コスト
  • 時間

の三要素で成り立ち、これらは互いにトレードオフだとしている。

そして、コストリーダーシップ戦略の場合は、薄利多売のため、「安さ(コスト)」「速さ(時間)」などが求められ、「質」の高さは求められない事が多い。

アスペルガーを持つ人は、興味範囲の限定性や繰り返しの特性から、「質」を高める事は得意だが、「安さ」「速さ」を実現するために要領よくやる事は苦手だと思われる。

以上の理由から、アスペルガーはコストリーダーシップ戦略には向かないと自分は思う。

差別化戦略

差別化戦略は、商品の質を高める戦略だ。

高級レストランなどを想像すると分かりやすいと思う。

そして、商品の質を高めるためには、高い技術力が必要だ。

例えば、高給レストランなら、美味しい料理を作るために、高い調理技術が必要だ。

そして、アスペルガーを持つ人は、興味範囲の限定性や繰り返しの特性から、技術者に適性があると言われる。

そのため、高い技術力が必要になる差別化戦略は、アスペルガーを持つ人に向くと思う。

また、差別化戦略では、客単価が高くなる分、顧客数は少なくなる。

分かりやすく言うなら、お金持ちの数は庶民より少ない、といったイメージだ。

差別化戦略では、顧客数が少なくなるため、組織規模は小さくなる事が多い。

分かりやすく言うなら、ファストフード店はチェーン店になっている事が多いが、高給レストランがチェーン店になる事は少ない。

アスペルガーを持つ人は、人付き合いが苦手だが、差別化戦略を取る企業の小規模な組織なら、人間関係も複雑になりにくく適応しやすいと自分は思う。

また、差別化戦略では、同時に集中戦略を取る場合も多い。

そして、集中戦略では、独占的な状態になる事も多い。

独占状態だと顧客への立場が強くなるため、アスペルガーの社会性の障害があってお世辞が言えなくても、問題になりにくいと思う。

分かりやすく言うならば、料理は美味しいが店主が気難しい飲食店、といったイメージだ。

ちなみに、ここでは飲食業を例として挙げたが、アスペルガーが差別化戦略に向くのは、他の業界でも当てはまると思う。

まとめ

アスペルガーを持つ人が就職するなら、自分の拘りが向いている対象の業界で、差別化・集中戦略を取る小規模な企業が向く、と自分は思う。

あるいは、フリーランスとして、高い技術力を売りにして、高い給料をもらうといった戦略が良いと思う。

ただし、差別化戦略を取る企業に就職したり、高給取りのフリーランスになるには、当然ながら、高い技術力が必要だ。

アスペルガーを持つ人は、いじめ被害や発達障害を背景とした毒親で充分に勉強できる環境でなかったり、拘りの対象が職業技能として評価されにくい物に向いている事がある。

そういった場合は、高い技術力がないため、差別化戦略を取る企業には就職できない。

あと、就職先を探す場合の注意点として、現在の日本では、中小企業の大部分は、大企業の下請けタイプだという事がある。

大企業の下請けタイプは、安さを売りにし、安さを実現するために、従業員を安い給料で働かせている。

そういった中小企業では、「質」より「安さ」「速さ」が求められるため、アスペルガーを持つ人には向かないと思う。

就職先を探す時は、差別化戦略を取る中小企業か、下請けタイプの中小企業か、慎重に見極めた方が良いと自分は思う。

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適応障害を伴わない発達障害者に予防治療を

適応障害を伴わない発達障害者に対して、「適応障害の予防治療」を提供する事が必要だと自分は思う。

歯医者の「予防歯科」と同じように。

発達障害という言葉の三つの使われ方

発達障害という言葉は、以下の三つの意味合いで使われる事が多い。

  • 発達障害そのもの
  • 発達障害を背景とした適応障害
  • 発達障害を背景としたいじめ後遺症

現在、医療機関で治療対象となるのは、「発達障害を背景とした適応障害」と「発達障害を背景としたいじめ後遺症」の二つで、「発達障害そのもの」だけでは治療対象にならない。

子供の発達障害は、幼児の時の検査で適応障害の有無に関わらず支援の対象になるようだが、現在の大人の発達障害は、重い二次障害がないと医療の対象にはならない。

適応障害を伴わない発達障害者は、現在の医療機関では「発達の偏りはあるが、発達障害ではない」と言われる事が多いようだ。

発達障害と適応障害予備軍

適応障害を伴わない発達障害者には、現在、表面上は問題がないように見えても、かなりの努力をして環境に適応していて、本人が重い負担を感じている「適応障害予備軍」のような人達が一定数いる。

軽度の発達障害者が、定型発達者(健常者)から受ける迫害行為のストレスを、重度の発達障害者に八つ当たりする事で、何とかバランスを保ちながら、社会に適応している「隠れた適応障害」のような人達も一定数いる。

適応障害を伴わない発達障害者には、そういった「適応障害予備軍」や「隠れた適応障害」がある人達が一定割合でいると思われる。

適応障害の予防治療

前述の「適応障害を伴わない発達障害」の人達に、「適応障害の予防治療」として、発達障害の環境調整のノウハウを教える医療サービスがあっても良いと自分は思う。

病院で行う場合は、精神保健福祉士や公認心理士が授業形式で教えると良いだろう。

社会性の障害で集団授業形式が向かないASDの場合は、在宅から見れる動画授業形式が向くだろう。

精神科病院にとってのメリット

近年、連続で診療報酬が切り下げられて、精神科病院の経営も思わしくないようだが、「適応障害を伴わない発達障害者」への「適応障害の予防治療」は、そういった精神科病院の経営改善の一助になり、病院側にも利益があるだろう。

アスペルガー症候群は、重度のみに限ると100人に一人とされるが、軽度まで含めると10人に一人にもなる。

ADHDの方も同様だと思われる。

「適応障害を伴う発達障害」は、100人に一人の重度の発達障害者が対象になっていると思われるが、「適応障害を伴わない発達障害」は10人に一人の軽度の発達障害者が多いと思われる。

つまり、少々語弊がある言い方だが、精神科病院から見た「市場規模」が大きくなるのだ。

政府にとっても、「発達障害を背景とした適応障害」は、適応障害になってから治療するよりも、適応障害になる前に予防治療をする方が、医療費や社会保障費が安く済むため、メリットがあると自分は思う。

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臨機応変な対応のやり方

アスペルガーを持つ人は、臨機応変な対応が苦手だと言われる。

筆者が知っている範囲内で、臨機応変な対応を判断するための基準をまとめてみた。

ルールの仕組み

ルールは以下の三要素で構成される。

  • 前提条件
  • ルール
  • 例外

上記の三要素は、入れ子構造になっている。

例えば、「他人に暴力を振るってはいけない」というルールは、例外として、「正当防衛の時は暴力を振るっても良い」と設定されている。

そして、正当防衛の時に暴力を使っても良くても、前提条件として「振るう暴力は自衛に必要な分だけ」とされている。

ルールの重要度

組織の罪としてあげられているものは大変重要で、それに違反すると、特権を取り上げられたり放校されたりした。

タバコを吸ったり、セックスをしたりするような、深刻な問題を起こす生徒たちがいたが、こうした二つの行動を起こさないと完全に信頼されている生徒は、ほかのマイナーな規則に違反することがあっても多目に見てもらえた。

「自閉症の才能開発」テンプル・グランディン著、p134

上記の引用部分を要約すると、

「重大なルール違反を犯さない者は、些細なルール違反は多目に見られる」

という事だと思う。

アスペルガーを持つ人は融通が効かないと言われる事があるが、

「重大なルール違反は厳しく咎め、些細なルール違反は見逃すようにする」

と対応すると良いと思う。

QCDのトレードオフ

情報処理技術者の一つであるプロジェクトマネジメントの教材では、計画には

  • コスト
  • 時間

の三つの要素があるとし、それらは互いにトレードオフだとしている。

例えば、美味しい料理を食べたかったら、高給な飲食店に行く必要があり、質を上げるために、コスト負担が重くなるというトレードオフになっている。

又は、自炊で、美味しい料理を食べたかったら、調理時間の短いインスタント食品ではなく、自分で時間をかけて料理する必要がある。

自炊では、質を高めるために時間がかかるというトレードオフになっている。

また、前述の三つに「範囲」を加えて、

  • コスト
  • 時間
  • 範囲

の四要素だとする場合もある。

短期間で全ての教科の成績を大きく上げるのが無理でも、一つの科目に絞れば成績を大きく上げる事は可能であり、質を上げるために範囲を狭めるというトレードオフになっている。

リスク対策

プロジェクトマネジメントでは、リスクを以下の二つの軸でマトリクスにして分類する。

  • 発生確率
  • ダメージ量

具体的には、リスクは、

  1. 確率大・ダメージ大
  2. 確率小・ダメージ大
  3. 確率大・ダメージ小
  4. 確率小・ダメージ小

の四つに分けられる。

対策方法は、以下のようになる。

  1. 確率大・ダメージ大:コストをかけて念入りに対策
  2. 確率小・ダメージ大:普通の対策
  3. 確率大・ダメージ小:普通の対策
  4. 確率小・ダメージ小:無視

正式には、リスク対策にはもっと細かいノウハウがあるのだが、長くなるため、上記では簡略化して示した。

また、リスク対策は、

  • 予防対策
  • 発生後対策

の二つに分けられる。

日本の新幹線は事故率が低いそうだが、そういった高性能な電車を作る事で事故対策をするのは予防対策に当たる。

逆に、外国の電車には、車内に非常時脱出用のハンマーが備え付けられている事があるそうだが、それは、発生後対策に当たる。

どちらを使うかはリスクによる。

地震など予防のしようがない物は、防災袋を用意するなど発生後対策になる。

病気や怪我のリスクは、病気になった後に病院にかかるといった発生後対策よりも、日頃から健康に過ごすなど予防対策が望ましい。

アスペルガーを持つ人は不安が強い特性があり、費用対効果の悪いリスク対策をする事が多い。

上記のフレームワーク(考え方)に従い、費用対効果の良いリスク対策をすると良いと思う。

慎重か大胆か

慎重にやった方が良いか、大胆にやった方が良いかは、失敗時のダメージ量で決まる。

  • 失敗時のダメージ量が大きい:慎重に
  • 失敗時のダメージ量が小さい:大胆に

例えば、IT業界では、以下のような傾向がある。

  • ソフトウェア開発では、失敗しても簡単にアップデートできるため、大胆に
  • ハードウェア開発では、失敗すると製品の回収に多額のコストがかかるため、慎重に

結果重視か人間関係重視か

  • 短期的関係:結果重視
  • 長期的関係:人間関係重視

お祭りの屋台は、短期的関係のため、高めな値段設定をしており、結果重視だと言える。

固定店舗を構えるお店では、何度も利用するとポイント制度などで値引きをするなどしており、関係重視だと言える。

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ASD向けのファシリテーションのやり方

アスペルガーを持つ人には、管理職に就いたステップで挫折する人もいる。

そういった人向けに、この記事では、10人程度の少人数のグループでの、リーダーシップの取り方を解説していく。

10人程度の少人数グループの場合、ファシリテーションという司会の技術が役に立つ。

ファシリテーションのやり方
  • 集団での会話の前に、メンバー全員に一対一で話しかけておく
  • 集団での会話の時は、自分から発言しないメンバーにも話を振る

集団での会話の前に、メンバー全員に「週一・一人15分」の頻度で一対一で話しかけておくと良い。

忙しい場合は一人5分でも良い。

一対一で話しかける理由は、後で、集団での会話で話を振る時、事前に一対一で話した事があれば、話しかけやすいからだ。

また、孤立しがちな内気なメンバーも、リーダーに定期的に話しかけてもらえると、あまり孤独を感じず、安心できるからだ。

また、集団での会話の時は、リーダーが、自分から発言しないメンバーにも話を振って、発言の機会をメンバー全員に与えると良い。

話す時間の量は、偏りが出ても、話す機会は均等になるよう調整するのだ。

自分から発言できないメンバーが孤独を感じる事がないようにするためだ。

まとめると、事前に根回しをしてから司会をする、という事になる。

なお、ここで述べた「週一・一人15分」の部分は、タイトルは忘れてしまったが、アメリカの教え方を研究する学問を引用して書かれた経営の人事の本が出展だ。

雑談のファシリテーション

また、雑談の場合、ファシリテーションは以下のステップで行われる。

  1. 話題を出し、リーダーが意見を述べる
  2. メンバーにその話題についてどう思うか聞いて、リーダーが肯定的反応を返す
  3. 全てのメンバーに対し、2を繰り返す

出す話題は、時事ニュースなど、多くの人が知っている話題が良い。

マイナーすぎる話題や、政治宗教のように意見が分かれる話題は出さない方が良い。

ただし、アスペルガーを持つ人の場合、拘りの対象によっては、興味範囲の限定性からマイナーな話題しか出せないかもしれない。

また、メンバーの中で何か話したい事がある人がいれば、リーダーが察して、その事について聞いて話題として扱ってあげると良い。

また、話題に対し、リーダーが述べる意見は、メンバーの多数派が賛成できる意見が良い。

簡単に言うと、大衆迎合して人気取りした方が良い、という事だ。

ただし、アスペルガーを持つ人の場合、社会性の障害から、本当の事を言いたいという欲求を抑えられず、大衆迎合できない事もある。

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日本のASDの22%が引きこもりに追い込まれている

引きこもりの四人に一人が発達障害

山梨県立精神保健福祉センターの近藤直司氏は、全国5カ所の精神保健福祉センターに訪れた、引きこもり当事者152人の診断結果を以下のように集計している。

  • 発達障害27%
  • 不安障害22%
  • パーソナリティ障害18%
  • 気分障害14%
  • 精神病勢障害8%
  • 適応障害6%

出典:ダイアモンドオンライン「引きこもりは本当に怠け者!? 95%が精神疾患を持つ現実と偏見の間

また、徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部の境泉洋准教授(臨床コミュニティ心理学)らのグループが、引きこもり当事者や家族に対して、2010年に大規模調査を行った。

その調査では、引きこもり本人のうち、「AQ-J-16-テスト」で広範性発達障害の可能性が高いと思われる人が、

  • 男性では26.3%
  • 女性では15.8%

という割合で含まれていた。

広汎性発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含む呼び方だ。

簡単に言うと、「広範性発達障害」は、現在の自閉症スペクトラムに当たる呼び方だ。

出典:ダイアモンドオンライン「4人に一人以上が発達障害!? 引きこもる大人達が働けない本当の理由

二つの調査結果から、引きこもりの25%が自閉症スペクトラムだいう事が分かる。

日本の引きこもりは合計116万4000人

引きこもりの人数は、15~39歳で54万1千人、40~64歳で61万人3千人で、合計115万4千人。

出典:日経新聞「中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査

115万4000人の25%は、28万8500人となる。

つまり、日本の「ASDを背景とした引きこもり」は28万8500人となる。

日本のASDの22%が引きこもりに

日本の総人口は、1億2615万人。

ASDは100人に一人のため、日本のASDは約126万人。

28万8500人÷126万人 = 約22%

まとめると、日本のASDの22%が引きこもりに追い込まれている計算になる。

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